「リズムに乗るまでは難しかった」アデトクンボだが、終わってみれば30得点16リバウンドの活躍でバックスは今季40勝一番乗りを決める
1月25日(現地時間24日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスとシャーロット・ホーネッツによる「NBAパリゲーム2020」がフランスで行われた。
NBAとしては初めてフランスで開催されたこのレギュラーシーズンゲームは、両チームが互いに点を取り合う展開の中、バックスが116-103でホーネッツを下し、今季40勝一番乗りとなった。
「この試合前まで、僕は1回しか練習していなかった。だからリズムに乗るまではちょっと難しかったね。僕らはボールをうまく回せなかったんだ」とヤニス・アデトクンボは振り返っていたが、終わってみればいずれもチームトップとなる30得点16リバウンド6アシストを残して勝利に貢献。
「僕らとしては、このゲームから学べるといいね。第3クォーターを締めにかかる時、ベンチ陣が出てきてすばらしい仕事をしてくれた。第4クォーターではゲームをクローズアウトすることができた」とアデトクンボ。
バックスではアデトクンボのほか、エリック・ブレッドソーが20得点5アシスト2スティール2ブロック、ジョージ・ヒルが16得点、クリス・ミドルトンが14得点9リバウンド4アシスト、ブルック・ロペスが12得点2ブロックと続いた。
パーカー、トゥリアフがいる中、サッカー界のスーパースターがバックスの応援に駆けつけてアデトクンボも思わず大喜び
一方のホーネッツは、マリーク・モンクがゲームハイの31得点に5リバウンド5アシスト、デボンテ・グラハムが19得点7リバウンド4アシスト、マービン・ウィリアムズが18得点6リバウンド、テリー・ロジアーが13得点6リバウンド5アシストを記録。
ゲームには敗れたものの、ジェームズ・ボレーゴHC(ヘッドコーチ)は「選手たちはハードに競い合ったし、NBAのベストチーム相手に勝利を挙げることができる位置まで持ち込んでくれたよ」と選手たちの奮戦を称えた。
なお、フランス出身のニック・バトゥームは5得点に6リバウンド5アシストに終わったものの、会場となったアコーホテル・アリーナには1万5,758人が詰めかけ、母国を代表するバスケットボールプレーヤーへ温かい声援を送っていた。
また、会場には昨季までNBAでプレーしていたトニー・パーカー(元サンアントニオ・スパーズほか)、ロニー・トゥリアフ(元ロサンゼルス・レイカーズほか)というフランス出身の元NBAプレーヤーが駆け付けたほか、パリ・サンジェルマン(サッカー)が誇るスーパースター、ネイマールとキリアン・エンバペもコートサイドでバックスを応援。
同クラブの大ファンだと公言しているアデトクンボは、「常軌を逸してるよ。僕らは彼らの大ファンなんだけど、なんと彼らも僕らのビッグファンだったんだ。もう本当にクレイジーなことだね。しかも彼らがこの試合に来てくれたんだから驚きさ。試合の後、彼らはロッカールームにも来てくれて、ジャージーを交換して一緒に写真も撮ったんだ」と興奮を隠せなかったようだ。