キャリア12年で平均9.9得点7.9リバウンドを残したポーランド出身のセンター
2月17日(現地時間16日、日付は以下同)。NBAキャリア12年を誇るビッグマン、マーチン・ゴータットが『TVP Info』に出演し、現役引退を発表した。
2005年のドラフト2巡目全体57位でフェニックス・サンズから指名されたゴータットは、オーランド・マジックでNBAキャリアをスタート。ドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)のバックアップとして堅実な働きを見せ、09年にはNBAファイナルを経験。
10-11シーズン途中にトレードでサンズに加入後は、スターターの座を勝ち取り、翌11-12シーズンにはキャリアハイの平均15.4得点に10.0リバウンド1.5ブロックをマーク。その後は13-14シーズン開幕前にワシントン・ウィザーズへトレードで移籍し、先発センターとして一昨季まで5シーズン所属。
211センチ108キロという屈強な肉体を駆使した肉弾戦を得意としたゴータットは、ウィザーズでピック&ロールのスクリナー兼フィニッシャーとして活躍。特にジョン・ウォールとのピック&ロールでは有能なスクリナーとして台頭し、コート上で相性の良さを見せていた。
16-17シーズンにはキャリアハイの平均10.4リバウンドを挙げており、ウィザーズに在籍していた5シーズンのうち、プレーオフには4度出場。ウォールとブラッドリー・ビールを中心とするウィザーズにおいて、ブルーカラータイプの選手としての地位を確立。
ところが、17-18シーズン終了後、オースティン・リバース(現ヒューストン・ロケッツ)とのトレードでロサンゼルス・クリッパーズへ移籍。その背景に、ウォールとの険悪な事情があったと複数の現地メディアが報じていた。
昨季ゴータットは、クリッパーズで47試合(うち先発は43試合)に出場して平均16.0分5.0得点5.6リバウンド1.4アシストを残していたものの、昨年2月8日に解雇。昨夏レイカーズがデマーカス・カズンズの長期離脱となった際、獲得候補の1人として浮上していたものの、結局NBAチームとの契約には至らず。
ポーランド出身のゴータットはクリッパーズから解雇されて1年が経過したことを機に、引退の決断を下したと同メディアへ語っている。
「自分のキャリアを終える時がきた。あれから1年が経ったんだ。俺は自分自身に1年という時間をセットし、どうなるかを見ていた。そして今回の決断に至ったんだ。引退するよ。プロとしてのキャリアを終えるよ」。
2月17日に36歳となったゴータットは、通算806試合(うち先発は587試合)に出場。キャリア平均25.7分9.9得点7.9リバウンド1.1アシスト1.1ブロック、フィールドゴール成功率55.1パーセントを残した。