伝説の巨人が残した72.7%を上回る74.2%を記録する2年目のビッグマン
新型コロナウイルスの感染防止のため、NBAは3月13日(現地時間12日、日付は以下同)からレギュラーシーズンを中断。現在、選手たちはチームとして練習施設でワークアウトへ励むことができず、個人として活動することしかできていない。
16日に『ESPN』が報じたリーグの再開時期のシナリオは、6月中旬から下旬となっており、3か月間も空くことになってしまう。もっとも、新型コロナウイルスが終息しないとなれば、このままシーズンは終了する可能性もある。
そんな中、ニューヨーク・ニックスのミッチェル・ロビンソンが自身のツイッターで「じゃあ俺は1シーズンのFG記録を塗り替えたことになるのか?」と投げかけた。
キャリア2年目の今季、ロビンソンはここまで61試合(うち先発は7試合)に出場し、平均23.1分9.7得点7.0リバウンド2.0ブロックを記録。豪快なブロックに定評があるのだが、フィールドゴール成功率74.2パーセントという驚異的な数字も残している。
昨季も69.4パーセントという高い成功率を残していたのだが、213センチ101キロという高さと長さに身体能力を兼備した21歳のビッグマンは、今季さらにその数字を上げている。フィールドゴール試投数のうち、92.4パーセントがリング下から放っており、成功率77.5パーセントを記録。
ロビンソンが指摘したフィールドゴール記録というのは、1シーズンにおけるフィールドゴール成功率のことを指す。これまでの歴代最高記録は、伝説の巨人ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)が1972-73シーズンに残した72.7パーセント。
もしこのままシーズン終了となれば、ロビンソンがチェンバレンの記録を塗り替え、歴代1位に躍り出ることが濃厚。今季のロビンソンは66試合のうち61試合に出場しており、9割以上をクリアしているため、規定数にも到達することだろう。だが、前代未聞のシーズン中断により、リーグ側が今季を公式記録として反映しないとなれば、ロビンソンの記録は幻に終わる可能性がある。
今後、新型コロナウイルスが終息し、シーズンが再開することがベストなシナリオではあるものの、日々情報がアップデートされているため、ロビンソンが“チェンバレン超えした”と断言するのは現段階では難しいようだ。