「今はできるだけベストな状態をキープできるようにしているよ。正しい食事を摂って、できる時には腕立て伏せや腹筋をしてる」と現在の状況を明かす
キャリア5年目の今季、フェニックス・サンズのデビン・ブッカーは自己最高のフィールドゴール成功率48.7パーセントを残し、平均36.1分26.1得点4.2リバウンド6.6アシストを記録している。
デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が鼠径部を痛めたことで、ブッカーはキャリア初のオールスターにも代替選出され、6得点4リバウンド1ブロックを挙げると、3月に入って平均27.5得点5.0リバウンド9.8アシストと調子を上げていた。
だがNBAは新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、レギュラーシーズンを中断。今月半ばにシーズン再開は最短でも6月中旬から下旬だろうと『ESPN』が報じたものの、世界中で流行しているため、このまま今季が終了してしまう可能性も捨てきれない。
そんな中、ブッカーが『The Los Angeles Times』の取材に応じた。3月30日(現地時間29日、日付は以下同)に同メディアへ掲載された記事の中で、ブッカーは3月中旬から配信がスタートした『コール オブ デューティ ウォーゾーン(Call of Duty: Warzone)』をプレーし始めたと明かした。
そして大好きなバスケットボールをプレーできない現状について「なんだか変だよね。そのことについてはたくさん考えたし、他の選手たちとも話してるよ。何よりも見当がつかないのは、いつ再開するか。僕らは本当に、次に何が起こるのか分からないんだ。ジムにいることができないのがつらい。けど僕らにとって優先すべきは、安全な場所にいることなんだ」とブッカー。
3月はブッカーにとって、約半年にもおよぶレギュラーシーズンの中でも好調な月と言っていい。キャリア2年目の2017年の3月25日には、ボストン・セルティックス戦で現役最多となる1試合70得点をマークし、昨季も月間としてはシーズン最多となる平均34.0得点を残していた。
ブッカー率いるサンズは現時点で26勝39敗のウェスタン・カンファレンス13位。プレーオフ出場圏内にいる8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗)とは6.0ゲーム差と、厳しい状況ではあるものの、自身初のプレーオフ出場を目指していたやさきのシーズン中断だっただけに、ブッカーとしてもつらいに違いない。
「今は自分にとって、できるだけベストな状態をキープできるようにしているよ。正しい食事を摂って、できる時には腕立て伏せや腹筋をしてるんだ。1週間前にバスケットボールリングを買って、外でシューティングをしてきたんだけど、今はこんな状況だからね。ビデオゲームをやったり、家族と一緒に過ごしてリラックスしているんだ」とブッカーは言う。
できるならすぐにでもプレーしたいというブッカーの気持ちは痛いほど分かる。だがアメリカでも新型コロナウイルスは大きな脅威となっており、安全な場所にいることを最優先に行動しているブッカーの考えは正しいこと。
今はただ、シーズン再開に向けてポジティブなニュースが入ってくることを心待ちにしたいところだ。