2020.02.14
リーグ有数の若手スコアラー、デビン・ブッカー率いるフェニックス・サンズは、近年ウェスタン・カンファレンス最下位の成績に終わっている。
昨季就任したイゴール・ココスコフ前HC(ヘッドコーチ)をわずか1年で解任し、今夏新たにモンティ・ウィリアムズ新HCをチームに招いたサンズは、トレードやフリーエージェント(FA)でプレーオフ経験を持つ選手たちをロースターへ加えることに成功。
ブッカーやディアンドレ・エイトン、ケリー・ウーブレイJr.といったヤングコアの周囲に、リッキー・ルビオやアーロン・ベインズ、ダリオ・シャリッチといった選手を加えたことで、戦力アップに成功したと言っていい。
『SiriusXM NBA Radio』に出演したブッカーは、今季について「ここまで多くのことが異なってくるのは僕のキャリアの中で初めてなんだ。僕らには今、プレーオフ経験を持った選手たちがロースターにいる。リッキー・ルビオやダリオ・シャリッチ、アーロン・ベインズはここ数年、プレーオフを経験してきた選手たちであり、僕ら(若手選手たち)よりも少し年が上なくらいだから、実戦のコートに立つ代わりにその経験を話してくれるんだ」と語っていた。
ルビオは昨季まで2年連続でジャズの一員として、シャリッチは一昨季にフィラデルフィア・セブンティシクサーズの一員としてプレーオフに出場。ベインズに至っては2014年にサンアントニオ・スパーズで優勝を経験、一昨季にはボストン・セルティックスでNBAファイナル進出まであと1勝まで迫った経験を持つ。
プレーオフ経験を持つ選手たちとトレーニングキャンプ、プレシーズンを送ったことで、ブッカーの意識にも変化が訪れたという。
「僕はもう、50得点することにまったく興味がない。今は本当に、勝利するために自分ができる全てのことを注ぎ込みたいし、プレーを遂行していきたいと思ってる。そしてリーダーシップを発揮してチームをまとめていきたいんだ」とブッカーは言う。
10月24日(現地時間23日)に迎えたサクラメント・キングスとのレギュラーシーズン開幕戦。サンズは後半に70-36とキングスを圧倒して29点差で快勝。
ブッカーの22得点10アシストを筆頭に、ウーブレイJr.が21得点9リバウンド2ブロック、エイトンが18得点11リバウンド4ブロック、ルビオが11得点6リバウンド11アシスト4スティールをマーク。
チーム全体で31アシストを残したほか、キングスに26本ものターンオーバーを誘発するなど、初戦としては上々のゲーム運びを見せていた。
今季からサンズの司令塔となったルビオは「このチームには伸びしろがたっぷりある。でも今日の勝利はたったの1試合でしかない。僕らは毎晩、(今日のような試合を)見せていかなければならない。だから明日も練習へ行って、もっとうまくなっていくよ」とサンズに期待を寄せている。
まだシーズンは始まったばかりだが、直近4シーズンでいずれも25勝未満に終わったサンズは今季、躍進を見せるかもしれない。
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