2020.05.30
2015年NBAドラフトで1巡目13位でフェニックス・サンズに指名されたデビン・ブッカーは、キャリア2年目で1試合70得点を叩き出すなど、その類まれなスコアリングの才能に恵まれながらも過去4シーズンで1度もプレーオフに進出できていない。もし彼がその大舞台で戦えるとすれば、どれだけの活躍を見せてくれるのか注目を浴びるはずだ。
ここ数年チーム状況が上向かず、苦しい道を歩んできたブッカーだが、今季はモンティ・ウィリアムズヘッドコーチがサンズに就任し、チームも12月17日(現地時間16日)の時点で11勝15敗とウェスタン・カンファレンスの9位でプレーオフ圏内まであと一歩のところである。キャリアハイ5年目を迎えたブッカーも今季は24試合に出場し、平均25.0得点3.9リバウンド6.4アシストというオールスターレベルとも言える成績をマークしており、好調さがうかがえる。
『The Athletic』のマイケル・リー記者によれば、ブッカーは今季に捧げる思いは人一倍大きいようだ。彼は5年目にしてようやく手にしたチャンスについて、以下のようにコメントしている。
「この町は闘争心そのものに値する。俺はここまで忠誠を尽くし、苦難を歩み続けて、過去5年間、少なくとも競争的なバスケットボールをもたらすために、それが現実になるように努めてきた。だからこそ俺たちのチーム、カルチャー、コーチであるモンティとともに、これまで自分が在籍していた中で、もっともベストなポジションにいる。夢や野心といったものを現実的なものにするためにも。今の俺はちょうどその中間に立っている。エキサイティングになるつもりはない、ただ競争心とともにバスケットに打ち込むという何かが、今の俺を加速させている」
どんな偉大な選手も最初から何もかもがうまくいったわけではない。だが強い意思を持ち続けて努力を継続し、目の前にやってきた好機を逃さないようにしているブッカーの姿勢は称賛に価するのではないだろうか。将来どのような選手になっていくのか、非常に楽しみな選手である。
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