2020.11.17
8月31日から2週間以上に渡って中国で行われた「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)は、決勝でアルゼンチンを下したスペインの優勝で幕を下ろした。
2006年に日本で開催されたFIBA世界選手権(現W杯)の優勝から約13年ぶりの優勝を成し遂げたスペインをけん引したのは、ポイントガードのリッキー・ルビオ(フェニックス・サンズ)だった。
ルビオは今大会を通じて全8試合に出場。平均26.3分16.4得点4.6リバウンド6.0アシスト1.5スティールを記録。合計131得点と平均得点、平均アシストで大会トップ10にランクインしたルビオは、スペインを優勝に導き、大会MVPも獲得したことで、キャリアの中でも格別の瞬間となったに違いない。
日本時間9月16日に『Yahoo Sports』へ掲載された記事の中で、ルビオは「この大会で、僕らが歴史を作ったことを本当に誇りに思う。僕らは最高のトーナメントを送ることができたんだ。ファミリーとして、今回の優勝は僕らの中で記憶に残っていくことになると感じている。W杯よりも大きなものとしてね。このトーナメントは僕の人生においても、今後ずっとついて回ると思ってる」と語っていた。
見事な戦いぶりを見せたスペインには、マルク・ガソル(トロント・ラプターズ)やセルヒオ・リュル、ルディ・フェルナンデス、ファンチョ・エルナンゴメス(デンバー・ナゲッツ)、ビリー・エルナンゴメス(シャーロット・ホーネッツ)、ビクトール・クラベール(元ポートランド・トレイルブレイザーズ)といった選手たちがロースターに名を連ねている。
だがルビオは「僕らは最もタレントに恵まれたチームではなかった」と振り返っている。「僕らは最も大きなチームでもなかったんだ。自分たちのすべてを注ぎ込んだんだ。僕らは最も大きなハートを持ったチームだったと思う。それを今夜(決勝で)見せることができたし、トーナメント全体を通しても見せることができたと思う」と明かした。
魅力的な選手たちが集まったスペイン代表だが、準決勝(対オーストラリア)と決勝(対アルゼンチン)で、ルビオが一段ギアを上げて見事なパフォーマンスを見せていたことも見逃せない。
2度の延長にもつれた準決勝で19得点7リバウンド12アシスト4スティール、決勝でも今大会自己最多の20得点に7リバウンド3アシストをマークし、スペインをけん引してきた。
今季ルビオは新天地サンズでプレーすることになるのだが、W杯で得た経験と自信をチームに持ち込み、すばらしいシーズンを送ってほしいところだ。
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