2026.01.21
1月24日からの「りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON」再開を待ち、束の間の休止期間を過ごすBリーグ。前半戦を終え、昨シーズンの通算成績とここまでのスタッツを比較し、大きな飛躍を遂げた選手10名を厳選した。得点力のみならず、コート上の支配力を示すEFF(貢献度)やアシストにおいて、驚異的な伸び率を記録した顔ぶれである。

「控えのビッグマン」から「B1屈指の怪物」へ
昨シーズン途中に長崎ヴェルカへ加入し、ベンチからのスタートで平均プレータイム16分4秒にとどまっていたグローブス。今シーズンから移籍した佐賀バルーナーズでは、ここまで25試合中22試合に先発出場し、26分33秒のプレータイムを獲得。得点、リバウンドともに倍増している。どちらも佐賀のスタッツリーダーとなっており、EFF(貢献度)の伸び幅+12.2はリーグ全選手で1位を記録。大黒柱として昨シーズン勝率36.7パーセントだったチームを、現在15勝15敗の西地区7位まで押し上げている。

「決断」の末に見せたスタッツのV字回復
昨シーズンのサンロッカーズ渋谷ではリーグ戦41試合、平均8分45秒の出場とプレータイムが伸び悩んだ阿部。「成長するためにはどうするべきか考えて」決断したという移籍が功を奏し、スタッツのV字回復を見せた。2023-24シーズンに在籍した仙台89ERSでは平均14.6得点をマークしていただけに、さらなる飛躍にも期待がかかるものの、アシストは過去最高のスタッツとプレーメークの能力も光っている。

底知れぬ進化を見せるリーグNo.1「万能プレーヤー」
来日1年目となる昨シーズンに17.1得点7.2リバウンドで中地区首位に導き、Bリーグレギュラーシーズンベストファイブに選ばれる活躍を見せていたが、今シーズンは更なるパワーアップを見せているヌワバ。昨シーズンにアシスト王に輝いた佐々木隆成が長期の離脱を余儀なくされた三遠で攻撃の起点を担うことも増え、アシストを倍近くまでアップ。スティール、ブロックとディフェンスでも質の高いプレーを披露し、すでに全てのスタッツで最高水準へ達していたものをさらに高いレベルへと昇華させ、リーグ最高の貢献度29.3を叩き出している。

滋賀のスピードバスケの「火付け役」
昨シーズンにBリーグでプロキャリアをスタートさせたチャイニーズ・タイペイが誇る若き司令塔の游。2年目の今シーズンではプレータイムを10分近く伸ばし、B1のスピードを完全に掌握した。特筆すべきはアシストの伸びである。得意のスティールからの速攻ではザック・オーガストらに絶妙なパスを供給し滋賀のハイテンポなバスケをコントロール。ここまで6試合で2ケタアシストをマークし、スタッツランキングではアシスト1位のD.J・ニュービルに肉薄している。

昇格チームを背負う「日本人エース」の自覚
5シーズンぶりにB1の舞台に立った松山は、昨シーズンからプレータイムに大きな変動がない中でも得点を伸ばし、日本人選手では4位につける躍動を見せている。今シーズンには、ポイントガードからポイントガード兼シューティングガードへと役割を増やし、3ポイントの試打数も増加。5年目を迎えた”越谷の顔”としてチームをけん引している。

滋賀の核として進化した「点取り屋センター」
シーホース三河から滋賀へ移籍し、オフェンスの第一オプションとしての責任感がスタッツに現れた。12月28日の富山グラウジーズ戦ではキャリアハイとなる34得点を記録。得点力を大幅に上乗せしながら、アシスト、スティールも伸ばしオールラウンドな活躍を見せる。機動力の高いビッグマンとして、滋賀のアップテンポな戦術に完璧にフィットしている。

効率を極めた「宇都宮の不動の矛」
ベンチスタートが主体となった昨シーズンから、今シーズンは30試合全てに先発出場。プレータイムも7分以上伸ばし得点ボリュームを大幅に増加させつつ、フィールドゴール成功率62.3パーセントと高確率を維持。インサイドでの存在感を増し、宇都宮の強固な組織バスケの中でも最も計算できるフィニッシャーへと飛躍を遂げた。宇都宮在籍5年目。2度のリーグ制覇を経験したビッグマンが安定感を増し、連覇を見据えている。

ベテランが魅せる「永遠の全盛期」
2019-20シーズンぶりに得点を8点台にのせ、東地区12位の川崎で”ブレイブサンダース一筋”の意地を見せつけているのは37歳のベテラン・篠山。レギュラーシーズン過去最高となる5.1アシストを記録し、チームに発破をかける。12月24日の琉球ゴールデンキングス戦では3ポイントを6本中5本沈め25得点をマーク。2018年に叩き出したB1キャリアハイの29得点に迫る獅子奮迅の活躍を見せ、進化を続けている。

名手が到達した「完全無欠」の領域
元々リーグ最高峰のオールラウンダーとして知られていたが、今季はその安定感にさらなる凄みが加わった。特筆すべきはEFF(貢献度)の伸び幅「+7.2」である。すでに完成されていたスタッツを自ら塗り替え、さらに一段階上のレベルへ引き上げてみせた。得点とリバウンドを大幅に上積みしながら、高確率なシュート選択と献身的なリバウンドでチームの縁の下の力持ちに徹したと思えば、12月24日の長崎ヴェルカ戦ではキャリアハイとなる34得点を挙げる爆発力も見せ、選手として全盛期を迎えていることがうかがえる。

ベンチから飛び出した「日本人得点源」
昨シーズンは平均7分51秒とプレータイムに恵まれなかったが、今シーズンは10分近く出場時間を延ばし、25分以上出場することもしばしば。3年目を迎えたファイティングイーグルス名古屋において、高いシュート精度でキャリアハイに迫る24得点でチームハイをマークするなど、2ケタ得点も多く重ねている。主軸であった佐土原遼やアーロン・ヘンリーの移籍に伴い、変革を迎えたFE名古屋の新たな原動力として頭角を現した。
活躍の場を新たにし、環境の変化をプレータイム獲得につなげた選手から、長年親しんできたチームで更なる飛躍を見せる選手まで、それぞれの環境で大小ある変化に適応しスタッツを伸ばしている。これからさらに激しさを増すレギュラーシーズンにおいて、さらなるステップアップを見せ白熱した戦いを見せてくれることに期待したい。
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