不屈の精神でカムバックを果たしたポルジンギス
2015年NBAドラフトにて、全体4位指名で当時ニューヨーク・ニックスへ入団したクリスタプス・ポルジンギス。身長221センチにウイングスパン230センチという驚異的なサイズに加えて、正確なジャンパーなど優れたスキルも兼ね備えており、“ユニコーン”という愛称がつけられた。また2017-18シーズンには1試合平均22.7得点6.6リバウンド1.2アシスト2.4ブロックを記録し、キャリア初のオールスター選出を果たす。
しかし同シーズンのミルウォーキー・バックス戦にて負傷し、左膝前十字靭帯(ACL)を断裂。この大ケガにより2018-19シーズンは全休し、治療とリハビリ、そしてビルドアップに専念した。そして2019年1月にダラス・マーベリックスへとトレードされ、今季は新天地で復活を果たしている。
『The New York Post』によれば、ポルジンギスは当時の大ケガを負った時の心境を告白したそうだ。「ああいった出来事が選手に起きたとしても、自分に起きるとは決して思わなかった。自分の体をとおして、奇妙な感覚があったよ。本当にひどい感覚だった」と語る。「だからスタッフにケガについて知らされた時、ひどいショックを受けた。それでも僕は、『もう起きてしまったんだ。巻き戻して変えることはできない。コートに戻れるかどうかを、これからは楽しもうじゃないか』というマインドだった」と、つづっている。
今シーズンは見事にコートへ戻ってきたポルジンギスは、若きエースのルカ・ドンチッチとともに、ヨーロッパコンビとして大きな期待を背負っている。才能溢れるポルジンギスが、今後どのようなキャリアを歩んで行くのか目が離せない。