「スコッティはポイントフォワードというポジションに革命を起こした」とロッドマン

ロッドマンは見た目の強烈なインパクトとは裏腹に、献身的なプレーでブルズの後期3連覇に大きく貢献[写真]=Getty Images

「もしレブロンが90年代にプレーしていようと、俺はスコッティがマイケルに次ぐ2番目にベストなプレーヤーだと言うだろうね」

 シカゴ・ブルズが最後に優勝した1997ー98シーズンを追跡したドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』の配信がスタートして約2週間。マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピペン(共に元ブルズほか)、デニス・ロッドマン(元デトロイト・ピストンズほか)といった主要選手たちのエピソードが話題を呼んでいる。

 そんな中、現役トップの実績を誇るレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が「もし1990年代でプレーしていても、問題なくプレーできるのでは?」という意見が出ている。

心技体に加えてリーグ最高級のバスケットボールIQを持つレブロン(左)[写真]=Getty Images

 だがジョーダンに次ぐリーグNo.2と評されたピペンの立ち位置にレブロンが入り込むことを、ロッドマンが『ESPN』を通じて拒んだ。5月8日(現地時間7日)に同メディアへ掲載された記事の中で、ロッドマンはピペンの功績についてこう話していた。

「彼はポイントフォワードというポジションに革命を起こしたんだ。今現在、そう呼ばれているヤツらはスコッティに感謝すべきだ。ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)のようなヤツは『彼が俺たちのためにやってきたことを見てくれよ』と言うべきだね。スコッティはボールハンドリングができたし、ショットを放ち、ディフェンスも、リバウンドもできる男だったからな」。

 90年代中盤に入り、グラント・ヒル(元ピストンズほか)やアンファニー“ペニー”ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)といった2メートルを超える身長でボールハンドラーをこなし、得点・リバウンド・アシストと3拍子そろった選手が出てきたものの、ピペンの功績は抜きん出ていたとロッドマンは指摘。

 そして「もしレブロンが90年代にプレーしていようと、俺はスコッティ・ピペンがマイケルに次ぐ2番目にベストなプレーヤーだと言うだろうね」と主張した。

 フィジカルコンタクトの激しかった90年代にレブロンがタイムスリップしてコートに立ったとしても、心技体にリーグ屈指のバスケットボールIQが備わった“キング”ならば、ベストプレーヤーの1人として認知されたことだろう。

 だがロッドマンはキャリアの中で数々の試練を乗り越え、6度の優勝を達成した元チームメート、ピペンがキャリアの中で残してきた功績を高く評価していた。

攻防両面において、高い能力を発揮したピペン(左)[写真]=Getty Images

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