ディンウィディーは第二幕の参戦を希望するもプレーできるかは微妙
ネッツはジョーダンのほか、KDやカイリーらも不参加のため戦力ダウンに
6月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツに所属するスペンサー・ディンウィディーとディアンドレ・ジョーダンが、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性反応が出たことが分かった。
同日、『The Athletic』へ掲載された記事の中で、ディンウィディーは「この2、3か月というもの、僕はプロトコルと隔離について指示されたとおりにCOVID-19から身を守るようにずっと努めてきた」と口にし、こう続けている。
「僕はシーズン再開に向けてチームメートたちと一緒にまた合流する準備をしてきた。プライベートでニューヨークに戻ってから最初の数日でCOVID-19の検査を複数受けていずれも陰性だった。だから何度か練習にも参加することができていたんだ」。
だが現在、ディンウィディーには新型コロナウイルスの症状が出ており、7月31日からフロリダ州オーランドで行われる“シーディングゲーム”(順位決定戦)に出場できるか微妙な状況だという。
「運が悪いことに、僕は今、陽性反応が出てしまっている。発熱していて胸に圧迫感がある。だからオーランドで参加できるかどうか、分からないんだ」と話したディンウィディーは、現時点で7月上旬から始まる第二幕のトレーニングキャンプへ参加できるか不明で、シーズン再開後もプレーできるか分からないため、本人が一番つらいことだろう。
なお、ジョーダンは「昨夜分かったことだけど、今日改めてCOVID-19の検査で陽性反応が出たことを確認した。この結果を受けて、俺はシーズン再開後にオーランドには参戦しないことにした」と自身のツイッターへ投稿。一足早く今季を終えることを決断している。
ネッツは30勝34敗でイースタン・カンファレンス7位。8位のオーランド・マジックとは0.5ゲーム差で、9位のワシントン・ウィザーズとは6.0ゲーム差で追い上げられる中、シーディングゲーム8試合に臨むこととなる。
だがネッツはすでにKDことケビン・デュラント(ケガ)、カイリー・アービング(ケガ)というスーパースターに加え、ベテランのウィルソン・チャンドラー(家庭の事情)、新人フォワードのニコラス・クラクストン(ケガ)の欠場が決まっており、ジョーダンに加えてディンウィディーも欠場となると、壊滅的な戦力ダウンになることは否定できない。
彼らの代役として、ネッツはフリーエージェント(FA)のタイラー・ジョンソン、ジャスティン・アンダーソンと契約を結んだものの、7月1日までにもう何人かFA選手を補強することになるかもしれない。
ディンウィディーは今季既存戦力でいずれもチームトップの平均20.6得点6.8アシストを残す司令塔で、ジョーダンは平均8.3得点1.9アシストにチームトップの10.0リバウンドをマークしており、両者不在ではさらなる戦力ダウンとなり、プレーオフ出場レースから脱落してしまう可能性もあるだろう。
ただ、新型コロナウイルスの感染は今でも猛威を振るっており、陽性反応が出てしまった選手たちを非難すればいいというものではない。ディンウィディーが戦列復帰できれば朗報だが、もしできなくともキャリス・ラバートやジョー・ハリス、トーリアン・プリンス、ジャレット・アレンといった選手たちが一丸となり、第二幕を懸命に戦い抜くことに期待したいところだ。