8月15日(現地時間14日、日付は以下同)。サクラメント・キングスは、ブラデ・ディバッツGM(ゼネラルマネジャー)の降格を発表した。
現役時代に6シーズン、キングスで多彩なスキルを持つビッグマンとして活躍したディバッツは、2015年に同チームのバスケットボール運営部門のバイスプレジデントへ就任。その後GMを務めてきたが、再開後のシーディングゲーム8試合で3勝5敗と負け越し、14年連続でプレーオフへ進出できなかったことを機にチーム側が降格という判断を下した。
キングスのオーナー兼チェアマンを務めるヴィベック・ラナディブ氏は声明文の中で今回の決断について、このようにコメントしている。
「難しい決断ではありましたが、我々が勝利するチームを構築するにあたり、ベストな道のりだと信じています。ブラデのリーダーシップと献身、彼が見せてきたコート内外におけるハードワークには感謝しています。彼はこれから先もずっと、キングスファミリーの一員です」。
気になるディバッツの後任は、この日バスケットボール運営部門のエグゼクティブバイスプレジデントに就任したジョー・デュマースが務めることが確実視されている。チーム関係者が「デュマースがGMを務めることになるだろう」と話していたと『ESPN』が報じている。
現役時代、デュマースはデトロイト・ピストンズ一筋14シーズンをプレー。2度の優勝(1989、90年)をはじめ、6度のオールスター、3度のオールNBAチーム、5度のオールディフェンシブチームに選ばれており、89年にはファイナルMVPを受賞。2006年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドである。
2000年6月から14年4月までピストンズのフロントを務めており、02-03シーズンには最優秀エグゼクティブ賞を獲得し、04年にはフランチャイズ史上3度目の優勝をもたらした実績を持つ。
キングスは今季終了後、ボグダン・ボグダノビッチが制限付きフリーエージェント(FA)になるほか、ケント・ベイズモア、アレックス・レン、ハリー・ジャイルズなど複数の選手が制限なしFAとなる。
2006年を最後に遠ざかっているプレーオフ進出を果たすべく、デュマースがどのようなチームを構築していくのか注目していきたい。