シリーズ平均11.0得点だったミドルトンが第4Qだけで18得点のスパーク
8月25日(現地時間24日、日付は以下同)に行なわれたミルウォーキー・バックスとオーランド・マジックによるプレーオフ ファーストラウンド第4戦は、121-106でバックスが制し、3勝1敗でシリーズ突破に王手をかけた。
バックスは3点リードで迎えた第4クォーターの序盤にヤニス・アデトクンボとクリス・ミドルトンによるオールスターデュオで15連続得点をマークし、19点差へとリードを広げる。
その後マジックはニコラ・ブーチェビッチを中心に追い上げ、残り約4分で7点差とするも、カイル・コーバーに長距離砲を決められてしまい、バックスとの点差を縮められず。マジックはシリーズ初戦を制したものの、翌第2戦から3連敗となった。
勝利したバックスではアデトクンボが31得点15リバウンド8アシスト、ミドルトンが21得点10リバウンド、ウェスリー・マシューズが12得点、ブルック・ロペスが10得点2スティール3ブロック、コーバーが10得点を記録。
この日バックスにとって朗報となったのは、ミドルトンの復調だろう。ここまでシリーズ平均11.0得点、フィールドゴール成功率32.4パーセント(12/37)だった男は、第4戦で3ポイント成功率57.1パーセント(4/7)を放り込むなど積極的にショットを放ち、第4クォーターだけで18得点。
ミドルトンは「俺は非利己的すぎるところが何度かあった。だからそのことに決着をつけなければいけないと思ってね」と切り出し、「ヤニスがアグレッシブに行けと言ってくれたんだ。で、俺はそうしようとしただけ」と大黒柱の名を挙げた。
一方のマジックはブーチェビッチが31得点11リバウンド7アシスト2ブロック、テレンス・ロスが19得点8リバウンド、マーケル・フルツが15得点5リバウンド7アシスト2スティール、エバン・フォーニエが12得点8リバウンド2ブロック、ギャリー・クラークが12得点。
「第4クォーターに入って、僕らはオフェンス面で停滞してしまい、うまく遂行できなかった。それまでの3つのクォーターでいいプレーをしていただけにタフだね。ゲームプランを遂行して、ショットを決め切らなきゃいけないのに、僕らはそれができなかったんだ」と、ブーチェビッチは25-37で引き離された最終クォーターのプレーを悔やんだ。
それでも、シリーズ平均29.5得点の活躍でマジックをけん引するブーチェビッチについて、「彼はフロアを支配している」とフルツが言えば、スティーブ・クリフォードHC(ヘッドコーチ)も「彼は昨年のプレーオフよりもいい選手になったんだと証明すべく、ハングリーなんだ」と評している。
後がなくなったマジックは、27日の第5戦で何とか勝利を手にしたいところ。だがこのシリーズを全休しているアーロン・ゴードン(ハムストリング)、マイケル・カーター・ウィリアムズ(足)が次戦で復帰できるかは微妙のため、現有戦力でなんとか打開策を見つけたいところだ。