2020.08.30
「切迫したものがあった。俺は別に恐れていることがあったと言うつもりはない。だが俺たちには切迫したものがあったのさ」。
8月21日(現地時間20日、日付は以下同)に行なわれたオーランド・マジックとのプレーオフ ファーストラウンド第2戦。ミルウォーキー・バックスは初戦(110-122で敗戦)の借りを返すべく、最大23点差をつける猛攻で111-96の圧勝を飾り、シリーズ戦績を1勝1敗とした。
試合後にそう振り返ったアデトクンボは、28得点20リバウンド5アシストと大暴れ。第4クォーター残り9分32秒には、スピンムーブからギャリー・クラークの目の前で強烈なダンクをたたき込み、雄叫びを上げてチームのムードを高めた。
バックスはアデトクンボのほか、ブルック・ロペスが20得点、パット・カナトンが15得点11リバウンド2ブロック、エリック・ブレッドソーが13得点7アシスト、ドンテ・ディヴィンチェンゾが11得点と活躍。
シリーズ初戦で敗れたバックスは、この試合で見事なバウンスバック(挽回)を見せたのだが、アデトクンボはマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)がフィルムセッションでチームを一つにまとめ上げてくれたと語っている。
「彼が俺たちに言ってくれたんだ。もし勝ちたいなら、本来の自分たちになりたいなら、しっかりとディフェンスをしないといけない。俺たちは第1戦でそれができていなかったとね。それで俺たちは個人個人でそのメッセージを受け取った。誰だってハードにプレーしていないだなんて言われたくないからね。だから俺たちは皆、ハードにプレーするべくコートに立ったのさ。今日は皆がハードにプレーしていたよ」。
一方、敗れたマジックではニコラ・ブーチェビッチがゲームハイの32得点に10リバウンドを挙げたものの、そのほかの選手たちはいずれも12得点以下に抑え込まれてしまい、チーム全体でフィールドゴール成功率34.8パーセント(31/89)、第1戦では39.0パーセント(16/41)だった3ポイントもこの日は21.2パーセント(7/33)と不発に。
「我々はもっとうまくボールムーブしなければ。序盤にそれができていなかったし、いくつかショットも落としてしまったんだ。だが彼らのボールプレッシャーが、我々のオフェンスに間違いなくインパクトを与えていた」。
マジックのスティーブ・クリフォードHCはそう振り返り、バックスが誇るディフェンスの前にリズムを崩されたと明かした。
23日に行なわれるシリーズ第3戦を前に、アデトクンボはデュオを組むクリス・ミドルトンについて言及。この試合でミドルトンはフィールドゴール12.5パーセント(1/8)の計2得点に終わっていたものの、「俺はクリスが不調の試合の後に30、35、40得点するのを見てきた。彼はすでに第3戦に向けて準備しているさ。彼はビッグタイムプレーヤーだからね」と第3戦の爆発を予言。
マジックとしては、ミドルトンをリズムに乗せることだけは避けたいはず。バックスの強烈なディフェンスをこじ開けて大量得点を挙げることができるのかに注目したい。
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