「俺はスマートのような選手とはプレーしたことがなかったし、彼のような男と会ったこともない。彼はユニークな男なんだ」とテイタム
9月2日(現地時間1日、日付は以下同)。トロント・ラプターズとボストン・セルティックスによるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦が行なわれた。
初戦で94-112の大敗を喫したラプターズは、48-50で迎えた第3クォーターにカイル・ラウリーやOG・アヌノビー、サージ・イバカらが加点し、8点をリードして最終クォーターを迎える。
するとそこからセルティックスが猛追。ジェイソン・テイタムのアシストからマーカス・スマートが3本連続で長距離砲を成功。さらにもう2本をリングへと突き刺し、約3分間に5本の3ポイントを沈める集中砲火。5本目は4ポイントプレーとなり、残り7分55秒でセルティックスがリードを奪う。
その後ケンバ・ウォーカーとテイタムのショットでセルティックスが8点差をつけると、ラプターズもラウリーらが加点して追い上げ、残り1分1秒に1点差まで肉薄するも、残り41.6秒にケンバがイバカ越しに決勝弾となるステップバックジャンパーを放り込んで勝負あり。セルティックスが102-99で接戦を制し、シリーズ戦績を2勝0敗とした。
勝利したセルティックスでは、華麗なステップワークでディフェンス陣を翻弄したテイタムがゲームハイの34得点に8リバウンド6アシスト、計6本の3ポイントを沈めたスマートが19得点2ブロック、ケンバが第4クォーターだけで記録した11得点を含む17得点に6リバウンド4アシスト、ジェイレン・ブラウンが16得点8リバウンド、ロバート・ウィリアムズ3世が11得点4リバウンド、ダニエル・タイスが9リバウンド3ブロックをマーク。
第4クォーターの集中砲火について、「最初にショットが入った時、(決まりだすことは)分かってたよ」と振り返ったスマートに対し、テイタムは「俺はスマートのような選手とはプレーしたことがなかったし、彼のような男と会ったこともない。彼はユニークな男なんだ」とコメント。
ブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)はスマートがルーキーとして入団した2014-15シーズンからセルティックスがプレーオフに出場し続けていることを引き合いに出し、こう語った。
「マーカス・スマートはこのチームに入ってから勝者であり続けている。彼がここに来てから、我々はずっとプレーオフに出場しているんだ。これは決して偶然ではない」。
右足首ネンザで戦線離脱したゴードン・ヘイワードに代わり、スターターへと昇格したスマートは、持ち前のディフェンスだけでなく、オフェンス面でも貴重な働きを見せている。
一方のラプターズでは、アヌノビーが20得点7リバウンド、フレッド・バンブリートが19得点5リバウンド7アシスト、パスカル・シアカムが17得点8リバウンド6アシスト3スティール、イバカが17得点9リバウンド2ブロック、ラウリーが16得点5リバウンド7アシスト4スティールを残すも2連敗。
「ショットを打つことはできていた。でも俺たちはそれをしっかり決めないと……まず俺たちがやらなきゃいけないのは1勝だ」と口にしたラウリーに対し、テイタムは「これはあくまで1試合。このシリーズはまだ終わりには程遠い。4勝しなきゃいけないんだ」と気を引き締めた。
はたして、4日に行なわれる第3戦でラプターズは白星を飾ることができるのか。もし3連敗を喫してしまうと、ディフェンディング・チャンピオンはプレーオフ敗退へ向けて加速してしまうだけに、なんとか勝利したいところだ。