2020.08.31

イースト準決勝初戦はセルティックスがラプターズ相手に一度もリードを許さず完勝

ケンバは18得点10アシストで勝利に貢献[写真]=Getty Images
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「間違いない。我々は本来の自分たちではなかった」とラプターズ指揮官

 8月31日(現地時間30日、日付は以下同)。プレーオフのファーストラウンドを無傷の4連勝で突破したトロント・ラプターズとボストン・セルティックスによるイースタン・カンファレンス・セミファイナルの初戦がスタート。

 だがこの試合はディフェンディング・チャンピオンのラプターズを相手にセルティックスが序盤から圧倒し、一度もリードを許さぬ展開で112-94の完勝。

 レギュラーシーズンの直接対決で3勝1敗と勝ち越していたセルティックスは、ジェイソン・テイタムが21得点9リバウンド、マーカス・スマートが21得点6リバウンド4アシスト、ケンバ・ウォーカーが18得点10アシスト、ジェイレン・ブラウンが17得点5リバウンド4アシスト、ダニエル・タイスが13得点15リバウンド2ブロック、ロバート・ウィリアムズ3世が10得点5リバウンド2ブロックを残した。

「トロントはディフェンディング・チャンピオンで、本当にいいチーム。彼らは(勝利するために)何をすべきか分かってる。だから彼らと戦うにはこれまで以上にすごく集中しなきゃいけない。俺たちはコートに出てそれをやったのさ」。

 試合後にそう語ったスマートが、この日セルティックスで最もインパクトを与えた選手かもしれない。フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのシリーズ4戦で3ポイント成功率13.3パーセント(2/15)に終わっていた男はラプターズ相手に55.6パーセント(5/9)で長距離砲を放り込み、自慢のディフェンスでもラプターズの選手に代わる代わるマッチアップし、得意なプレーを封じてみせた。

 敗れたラプターズでは、カイル・ラウリーが17得点6リバウンド8アシスト、サージ・イバカが15得点9リバウンド、パスカル・シアカムが13得点を残し、さらに3選手が2ケタ得点を記録したものの、チーム全体でフィールドゴール成功率36.9パーセント(31/84)、3ポイント成功率25.0パーセント(10/40)と不発に。

「間違いない。我々は本来の自分たちではなかった。このチームはもっとうまくプレーしなければならない。特にオフェンスだね。今夜はすごくいいとは言えなかった。ショットを決め切れなかったし、冷静にプレーできていなかった。自分たちのオフェンスを遂行していなかったんだ。我々にとって、すごくいいリズムでプレーできなかった」。

 ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)がそう振り返ったように、ラプターズは本来のプレーができずに完敗。セルティックスが先勝したこのシリーズは9月2日に第2戦を迎える。ラプターズがシリーズを1勝1敗のタイに持ち込むことができるのか、注目していきたい。

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