「俺たちには限界なんてないのさ」。レブロンが相棒ADとの良好な関係を語る

ファイナルに入って支配力を増すレブロン(右)とデイビス(左)[写真]=Getty Images

「俺たちは互いに妬むようなことがないんだ。そこがリスペクトを持って(目標に向かって)一直線に向かっている要因だと思う」とレブロン

 10月3日(現地時間2日、日付は以下同)に行なわれたNBAファイナル第2戦。ロサンゼルス・レイカーズは初戦に続いてレブロン・ジェームズとADことアンソニー・デイビスの超強力タッグがゲームを支配し、124-114でマイアミ・ミートを下してシリーズ2連勝とした。

 2010年以来、10年ぶり通算17度目の優勝まであと2勝としたレイカーズは、レブロンがゲームハイの33得点に9リバウンド9アシスト、デイビスが32得点14リバウンドをマーク。

 NBAファイナルという大舞台で、レイカーズの2選手が同じ試合で32得点以上を記録したのは今から約18年前。2002年のファイナル第3戦で、ニュージャージー・ネッツ相手にシャキール・オニール(元レイカーズほか/35得点)とコービー・ブライアント(元レイカーズ/36得点)が計71得点を挙げていた。

 この日レイカーズは、今年1月末にヘリコプター墜落事故により帰らぬ人となったコービーへの敬意を表した“ブラックマンバ”ユニフォームを着用。このユニフォームを着用した試合でレイカーズはここまで4戦全勝と絶好調。

「それが全てを表しているのさ。俺たちはブライアントの家族のことを思っている。彼らが誇らしい気持ちになってくれていると最高さ」とレブロン。

 バム・アデバヨゴラン・ドラギッチという主力2人を欠いたヒートは、ゾーンを多用してきたのだが、レイカーズはレブロンやラジョン・ロンドといったプレーメイカーをポストに配置し、キックアウトやドライブ、ジャンパーなど柔軟な対応を見せて相手のディフェンスを突破。

 特にレブロンはポイントガードとしてトップ・オブ・ザ・キーでボールを持ったほか、ハイポストやミッドポスト、ローポストでゾーンディフェンスを攻略する基点となり、ファストブレイクから積極果敢に攻め立てたにもかかわらず、ターンオーバーをゼロに抑える申し分ないパフォーマンスでチームをけん引。

攻防両面で隙のないプレーを見せたレブロン[写真]=Getty Images

 デイビスはサイズで勝るマッチアップ相手をあざ笑うかのように美しいジャンパーを鮮やかにリングへ突き刺したほか、3ポイントやリング下、オフェンシブ・リバウンドからプットバックを決めるなどフィールドゴール成功率75.0パーセント(15/20)をマーク。

 レブロンは第2戦に向けたチーム練習を終えた後、デイビスとの良好な関係について「俺たちは互いのことを妬んだりしない。それが一番の要因だと思うね」と切り出し、こう続けた。

「俺たちはそれぞれのことを知ってる。共にベストな存在となるべく、1日1日コートの両エンドで互いに練習に励んでる。でも互いのことを妬むようなことはないんだ。そこがリスペクトを持って(目標に向かって)一直線に向かっている要因だと思う。そして俺たちには限界なんてないのさ」。

 レイカーズでは両輪のほか、ロンドが16得点4リバウンド10アシスト、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが11得点4アシスト、カイル・クーズマが11得点、序盤にリング下を制圧したドワイト・ハワードが6得点2ブロック、マーカス・モリスが6得点、アレックス・カルーソが6得点2アシスト1スティール。

手負いのヒートを相手に容赦なく点を重ねたデイビス[写真]=Getty Images

 リードしていようとディフレクションやスティール、テイクチャージなどハッスルプレーが光ったカルーソは「(ファイナルで)4試合に勝利するまで、僕らが自分たちのゴールに到達したことにはならないんだ。この1年間、僕らは一丸となってやってきた。初日から同じゴールを目指していくと話し合ってきたからね。僕らはここで、同じゴールに向かって追いかけている。4勝するまで、僕らはハングリーのままなのさ」と語り、優勝にかける思いを口にしていた。

 5日の第3戦に向けて、レイカーズは再び入念な準備をして着実に白星をつかみにいくことだろう。

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