「このチームの誰もが(負けて)ホームに帰ろうだなんて考えちゃいない。勝つだけ、そこにはプレッシャーなんてないね」とバトラー
ロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートによるNBAファイナルは、第4戦を終えてレイカーズが3勝1敗とし、フランチャイズ史上17度目のNBAチャンピオンに王手をかけた。
10月10日(現地時間9日、日付は以下同)に行なわれる第5戦で、レイカーズは今年1月末にヘリコプター墜落事故により他界したコービー・ブライアント(元レイカーズ)が現役引退後にデザインを手がけた“ブラックマンバ”ジャージーを身にまとってプレーすることを発表。このジャージーを着用して臨んだプレーオフの試合で、レイカーズは4戦無敗のため、シリーズに決着をつけるべく第5戦へ臨むこととなる。
ヒート(2012、13年)、クリーブランド・キャバリアーズ(16年)に次いで3チーム目の優勝を狙うレブロン・ジェームズ(レイカーズ)は9日のチーム練習後に「俺がレイカーになって学んだことの1つは、このチームの忠実なファンの皆は過去にやってきたことを気にしたりはしないということ」と口にし、こう続けている。
「レイカーになるまで、彼らはそれまでの経歴を気にかけることはないんだ。レイカーとして優勝することができれば、そこで彼らはリスペクトしてくれることになる。俺はそのことを学んだのさ」。
レブロンはこれまで3度の優勝において、シリーズ突破に王手をかけた試合で3戦負けなし。もし第5戦で自身4度目の優勝を達成すれば、史上初となる4戦無敗の選手になる。
だが1敗も許されない窮地に陥ったヒートも黙ってはいない。第4戦で3試合ぶりに復帰したバム・アデバヨは「俺たちにはチャンスがある。今でもそれを信じている。相手はきっと俺たちのチャンスを帳消しにするだろう。皆が俺たち(の優勝)に疑問を抱いている。でもロッカールームにいる限り、コーチングスタッフたちが自分たちのことを信じている限り、チャンスはあるんだ」と意気込んでおり、ジミー・バトラーはこう語っていた。
「このチームの誰もが(負けて)ホームに帰ろうだなんて考えちゃいない。勝つだけ、そこにはプレッシャーなんてないね。俺たちは勝つと期待している。それが自分たちの仕事だからな」。
両チームの意地がぶつかり合うNBAの頂上決戦。レイカーズ対ヒートという史上初の対戦カードとなった今年のファイナルは、第5戦で終幕となるのか。それとも、今年のプレーオフで驚異的な快進撃を見せてきたヒートがシリーズを引き延ばすのかは要注目。
はたして、激戦必至の第5戦で主役を演じるのは誰なのか。あるいはシリーズにインパクトを与えるラッキーボーイが現れるのかも気になるところだ。