今季、ロサンゼルス・クリッパーズは優勝候補と評されながら、デンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナルで3勝1敗から屈辱の3連敗を喫して敗退。フランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナル進出は来季以降にお預けとなった。
すると9月29日(現地時間28日、日付は以下同)にクリッパーズは7シーズン指揮を執ったドック・リバースHC(ヘッドコーチ)を解雇。その直後にフィラデルフィア・セブンティシクサーズの指揮官に就任することが決まった。
気になるリバースHCの後任だが、当初は今季アシスタントコーチ(AC)を務めたタロン・ルー、サム・カセールが務めるのではないか、と複数の現地メディアが報じていたが、ルーはヒューストン・ロケッツ、あるいはニューオーリンズ・ペリカンズのHCに就任するウワサがあり、カセールが14日にクリッパーズ側とHC就任に関する面談を受けたと『ESPN』が報道。
カセールは現役時代にロケッツやミルウォーキー・バックス、クリッパーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ボストン・セルティックスなどでプレーし、計3度の優勝経験を誇るポイントガード。
2009-10シーズンからACとしてのキャリアを歩んでおり、ここ6シーズンはリバースHCの下でACを務めてきた。
9月中旬のこと。リバースHCは「サム・カセールはヘッドコーチになるべきだ」と切り出し、カセールについて「彼には信じられないほどすばらしいバスケットボールIQが備わっている。だから彼に(HCのオファーが)届くと願っている。まだヘッドコーチとしての仕事は与えられていないが、可能性は十分あると思う。私はそうなることを願っているよ」と話していた。
はたして、来季も覇権争いできるほどの豪華戦力を誇るクリッパーズは、カセールに指揮官の座を託すのか。今後の展開に注目していきたい。