10月20日(現地時間19日、日付は以下同)。『Miami Herald』のバリー・ジャクソン記者は、マイアミ・ヒートが今年のオフシーズンに補強するにあたって関心を示している選手に、デンバー・ナゲッツのジェレミー・グラントを挙げた。
今季ナゲッツで主にシックスマンとしてプレーしたグラントは、203センチ95キロのフォワード。両フォワードをこなせる26歳は、レギュラーシーズンで平均26.6分12.0得点3.5リバウンド1.2アシストをマーク。
プレーオフではウィル・バートンに代わって主に先発としてプレーし、19試合(うち先発は16試合)で平均34.4分11.6得点3.3リバウンド1.3アシストを記録。ロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス・ファイナル第3戦では26得点を奪い、勝利に大きく貢献していた。
来季の契約がプレーヤーオプション(PO)のグラントは、今年6月に『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者とのポッドキャスト番組「Posted Up with Chris Haynes」に出演した際に「100パーセント、100パーセントだ。僕はこの場に座って嘘を言うつもりはない。フリーエージェント(FA)になれるんだったら、積極的に行かなきゃ」と話しており、POを破棄して制限なしFAになることが確実視されている。
複数のポジションをガード可能で、3ポイントも決めることができるだけに、グラントは今季の年俸(約935万ドル/約9億8175万円)を上回る年俸を手にすることができるだろう。
グラントについてはナゲッツが再契約を望んでいるほか、フェニックス・サンズ、デトロイト・ピストンズ、アトランタ・ホークスが獲得に興味を示していると地元メディア『THE DENVER POST』が報じており、激しい獲得競争になることが予想できる。
ヒートとしては来季終了後に超大物FA獲得を狙っていると言われているだけに、グラントが望む高額契約を提示できるかは微妙。ただ、勝利できる環境とある程度のプレータイムを約束し、ミッドレベルエクセプションの930万ドル(約9億7650万円)で獲得できれば大幅な戦力アップになるだろう。
ただし、グラントが「今の僕は、毎年900万ドル(約9億4500万円)を上回るプレーを見せていると感じてる。でも同時に、デンバーと結論を出すことも楽しみにしているんだ。どのようにして議論し、交渉していくかにもよるけどね」と話していることから、今年のFA戦線で獲得するためには高額年俸提示が不可欠となる様相なだけに、ヒートが獲得できる可能性は現時点では微妙か。