10月25日(現地時間24日)。ロサンゼルス・レイカーズのダニー・グリーンが『Forbes』の取材に応じ、来季に向けて自身の見解を口にした。
キャリア11年目の今季、レイカーズに加入したグリーンはレギュラーシーズン、プレーオフを通してスターターとしてプレー。マイアミ・ヒートとのNBAファイナルではシリーズ平均7.5得点に3ポイント成功率28.9パーセント(11/38)と苦しんだものの、サンアントニオ・スパーズ(2014年)、トロント・ラプターズ(19年)に次いで3チームでNBAチャンピオンに。
NBA史上、3チームで優勝を経験したのは今年のグリーン、レブロン・ジェームズ(ヒート、クリーブランド・キャバリアーズ、レイカーズ)のほかに、ジョン・サリー(デトロイト・ピストンズ、シカゴ・ブルズ、レイカーズ)とロバート・オーリー(ヒューストン・ロケッツ、レイカーズ、スパーズ)のみ。
レイカーズは今季通算17度目のNBAチャンピオンとなったのだが、来季も契約下にいる主力はレブロン、グリーン、カイル・クーズマ、アレックス・カルーソ、クイン・クックのみ。
そのため、来季も現有戦力で戦うことは「タフだろうね。このチームには10人もフリーエージェント(FA)がいるんだから。皆を呼び戻して契約をまた結びなおそうとしてもさすがに難しいだろう」とグリーンは言う。
事実、レイカーズはドワイト・ハワード、マーキーフ・モリス、ジャレッド・ダドリー、JR・スミス、ディオン・ウェイターズが制限なしFAとなる。そしてADことアンソニー・デイビス、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、ラジョン・ロンド、エイブリー・ブラッドリー、ジャベール・マギーは来季の契約がプレーヤーオプション(PO)のため、これを破棄して制限なしFAになる権利を持つ。
デイビスこそPOを破棄して制限なしFAとなり、レイカーズと再契約するだろうと『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が先日報じていたものの、今季ハワードやロンドは低年俸を受け入れてプレーしていただけに、他チームから高額年俸を提示される可能性がある。
それでも、グリーンはフロントがデイビスと再契約することを前提としたうえで、「チームにレブロンとADという強力なコアがいるなら、そこまで多くのものは必要ないと思うね」と口にし、自信を持って「間違いない。僕らは(チャンピオンシップを)もう1つ獲得できると思う」と語っていた。
グリーンが話したように、レイカーズがレブロンとデイビスという2大スーパースターを擁している限り、それはリーグ最強デュオがロースターにいることを意味する。あとはその周囲に有能なサポーティングキャストをそろえることで、タイトル・コンテンダーとして覇権争いに参戦できるということなのだろう。
今季優勝したことで、レイカーズでプレーすることを希望するFA選手が出てくることが確実視されるだけに、来季このチームがどのようなロースターで臨むのかは気になるところだ。