「最も重要なのは自分がリスペクトされているかだね。マイアミが呼び戻そうとしているのは知ってる。でも、それはビジネスの一部」
11月15日(現地時間14日、日付は以下同)。マイアミ・ヒートのベテランガード、ゴラン・ドラギッチが『Stadium』のシャムズ・シャラニア記者とのインタビューに応じ、現在の心境を語った。
制限なしフリーエージェント(FA)のドラギッチは、次週から幕を開けるFA交渉解禁に向けて「僕にとって、最も重要なのは自分がリスペクトされているかだね。僕は自分のゲームに磨きをかけてきたし、ハードにプレーしていると思っている。もちろん、マイアミが僕を呼び戻そうとしているのは知ってる。次のシーズンで、チャンピオンシップへ向けた戦いをフィニッシュできることを願っている。でも、それはビジネスの一部だということも理解している」と話した。
ヒート在籍6年目を終えたドラギッチは、14日に現役続行を明言したユドニス・ハズレム(昨季終了時点で在籍17年)に次ぐチーム2番目の最古参。スロベニア出身のレフティは、技巧派として知られており、昨季は59試合(うち先発は3試合)の出場で平均16.2得点3.2リバウンド5.1アシストを記録。
プレーオフではスターターに昇格し、平均19.1得点4.1リバウンド4.4アシストを残したものの、ロサンゼルス・レイカーズとのNBAファイナル初戦で左足底筋膜を断裂してしまい、戦線離脱を余儀なくされた。
第6戦で執念の復帰(ベンチスタート)を果たしたものの、チームは2勝4敗でレイカーズに敗れてしまい、フランチャイズ史上4度目の優勝はお預けとなった。シーズン終了後、パット・ライリー球団社長は「私はこのチームの戦力を保持する必要があると思っている」と語ったことから、ドラギッチとの再契約を優先して動くことが予想されている。
ドラギッチにとって、ヒートとの再契約はあくまで選択肢の1つという認識だが、本人もヒートでプレーすることを望んでいると言っていい。
「数多くのオプションがあるから、どうなるか様子を見ていこうと思う。今の僕は全ての提案に対してオープンなんだ。どれが自分と家族にとってベストなオプションなのかを見ているところさ。もちろん、マイアミ(との再契約)は上位にいる。あのチームは自分にとって最高だからね。契約を結べるといいね」。
ヒートはドラギッチのほか、ジェイ・クラウダーやデリック・ジョーンズJr.、マイヤーズ・レナード、ソロモン・ヒルが制限なしFAとなり、ケリー・オリニクの契約がプレーヤーオプション、ダンカン・ロビンソンとケンドリック・ナンの契約はチームオプションとなっている。
今季終了後(2021年夏)に、ヒートはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)といった超大物FA獲得を狙っていると報じられている中で、ライリーがどんな決断を下していくのか。今後の動向に注目していきたい。