約1年半ぶりにコートへ立つケビン・デュラント、スモールボールではセンター起用か

ネッツの一員として、デュラントの実戦復帰が近づいてきた[写真]=Getty Images

 12月10日(現地時間9日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツのスーパースター、ケビン・デュラントが記者たちとの会見に登場した。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズに在籍していた一昨季のNBAファイナルでアキレス腱を断裂し、昨季を全休したデュラントは、約1年半ぶりにNBAのコートへ復帰するべく順調な仕上がりを見せている。

 ネッツは今季、スティーブ・ナッシュをヘッドコーチ(HC)に招へいしたほか、マイク・ダントーニやジャック・ボーンがアシスタントコーチ(AC)を務めるというコーチングスタッフで臨むのだが、デュラントは本来のスモールフォワード(3番/SF)だけでなく、パワーフォワード(4番/PF)あるいはセンター(5番/C)でもプレーすることになるという。

「コーチは俺を多彩な方法で使うことになると思う。特にスモールボールでは5番、4番でも起用することになるだろうね。で、ボールを運ぶこともあると思う。だから俺はどんな起用法であろうとプレーできる準備をしないといけない」。

 208センチ108キロのデュラントは言わずと知れたリーグ史上屈指のスコアラー。キャリア平均27.0得点はNBA歴代6位であり、得点王には現役最多の4度輝いた実績を持つ。高さと長さに加え、リーグトップレベルのスキルとシュート力を持つ男は、あらゆるエリアからショットを放り込むことができるだけに、相手チームにとっては脅威以外の何物でもない。

 また、ネッツにはウォリアーズ時代に2度の優勝を勝ち取ったデュラント、クリーブランド・キャバリアーズで2016年に優勝したカイリー・アービングという2人の優勝経験者がいるほか、ジェフ・グリーンディアンドレ・ジョーダンといったベテラン陣には豊富なプレーオフ経験が備わっている。

 デュラントはシーズンをとおして、こうしたプレーオフ経験を頼りにしていくことになると話している。

「このチームにはチャンピオンになった経験を持つ選手たちがいる。それにプレーオフを戦い、ゲーム7(シリーズ最終戦)を経験してきた選手たちもいる。こうした経験と知識というのは、いつだってグループ内においてすごく重要になってくるのさ」。

 ネッツにはここまで挙げてきた選手たちに加え、スペンサー・ディンウィディーやキャリス・ラバート、ジャレット・アレンジョー・ハリストーリアン・プリンス、タイラー・ジョンソンという昨季のプレーオフ進出に貢献してきたメンバーや、オフシーズンに加入したブルース・ブラウンやランドリー・シャメットといった若手もおり、豪華戦力を有している。

 今季の優勝候補の一角として、デュラント擁するネッツがどんなシーズンを送るのか。スモールボールを敷いてどのようなオフェンスを展開するのか。いずれにせよ、今季のネッツが注目に値するチームなのは間違いない。

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