12月12日（現地時間11日、日付は以下同）。NBAは2020－21シーズンのプレシーズンゲームがスタートし、5試合が行なわれた。
この日ヒューストン・ロケッツはイリノイ州シカゴへと乗り込み、ユナイテッド・センターでシカゴ・ブルズとのプレシーズン初戦に臨み、125－104で勝利を手にした。
ロケッツはトレード要求のウワサが絶えないジェームズ・ハーデン、PJ・タッカー、新加入のクリスチャン・ウッドが欠場するも、新加入のジョン・ウォールが13得点5リバウンド9アシスト2スティール。デマーカス・カズンズが14得点5リバウンド2アシスト2スティール2ブロックの活躍で勝利に貢献。
2018年の年末に左かかとにある踵骨棘（しょうこっきょく）の修復手術を受けるため戦線離脱したウォールは、その後アキレス腱の断裂もあって昨季を全休。プレシーズンとはいえ、この日約2年ぶりにコートへ立ち、ディレクションチェンジから鋭いドライブでレイアップを決めたり、矢のようなパスをシューター陣へ配球するなど躍動した。
また、左膝の前十字靭帯断裂により昨季を全休したカズンズもこの日スターターで出場し、3ポイントを3本沈める奮戦。ケンタッキー大学の同僚が節目のNBAキャリア10年目で初めてチームメートとなり、好スタートを切ったと言っていい。
「今夜はNBAのゲームに戻れて、ただただ最高だった」と切り出したウォールは「自分が戻ってきたんだと分かったよ。この2年間、俺がどれだけハードワークを重ねてきたことか。プレシーズンではあったけど、信じられない瞬間になった」とコートでプレーできる喜びを明かした。
また、ウォールとプレーできたカズンズも「いい感じだった。大学時代を思い出すこともあった。ジョンのショーを見て夢中になってしまった。本当に最高だったよ。兄弟だと思っている男とフロアで一緒にプレーすることができてうれしいね」と話していた。
なお、ロケッツではウォールとカズンズのほか、ブルーノ・カボクロが17得点7リバウンド3ブロック、エリック・ゴードンとジェラルド・グリーンが16得点、ベン・マクレモアが10得点をマーク。
一方のブルズは2年目のコービー・ホワイトが15得点6アシストを記録するなど、計6選手が2ケタ得点を残している。