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10月31日(現地時間30日)。ヒューストン・ロケッツは、マイク・ダントーニ前HC(ヘッドコーチ)の後任として、スティーブン・サイラスと契約したことを正式に発表した。
「このようなすばらしい機会を与えてくださったファティータさん(ティルマン・ファティータ オーナー)、ラファエルさん(ラファエル・ストーン ゼネラルマネージャー)に感謝したいです。そして私のことをメンター(助言者)として支えてくださった方々、特に私の父ポールにも感謝しています」。
リリースの中でそう語ったサイラス。父ポール・サイラスはNBAで4チーム、約12シーズンを指揮した経験を持ち、通算387勝488敗(勝率44.2パーセント)を残してきた。息子スティーブンは父ポールが指揮していたシャーロット・ホーネッツやクリーブランド・キャバリアーズでアシスタントコーチ(AC)を務めており、ここ2シーズンはダラス・マーベリックスのACとしてリック・カーライルHCを支えてきた。
「バスケットボールは私が生まれたその日から、人生において非常に大きな部分を占めています。そんな私にとって、この瞬間はこれまでずっと追い求めていたものです。幸運なことに、私はすばらしい選手たちをコーチすることができました。今回、このような申し分ないタレントがそろったチームを率いることができ、楽しみにしています」とサイラス。
https://twitter.com/HoustonRockets/status/1322277234321858561
これまでのコーチングキャリアで、スティーブンは若かりし頃のステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケンバ・ウォーカー(現ボストン・セルティックス)、直近ではルカ・ドンチッチ(マブス)というリーグ屈指の選手たちを指導してきた実績を持つ。
新天地ロケッツにはジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルックという“MVPデュオ”に加え、エリック・ゴードンやロバート・コビントン、PJ・タッカーといった選手がおり、8年連続でプレーオフに出場しているチームを率いることになる。
すると『FOX 26』でスポーツ・ディレクターを務めるマーク・バーマンは、父ポールが息子スティーブンのロケッツHC就任を祝福していたと報じた。
「彼はスペシャルなコーチ。(ACとして)長い間、一緒にやってきた。そこでスティーブンは一生懸命働き、経験を積んできたんだ。彼はすばらしい仕事ぶりを見せていたから、私はものすごくうれしいね。彼には、仕事が始まったら私もそこへ向かい、見させてもらうと言ったんだ」。
ロケッツのフランチャイズ史上14人目のHCとなったスティーブン。父ポールのサポートと共に、タフなチャレンジを乗り越えることができるか注目していきたい。
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