開幕戦で33得点を奪ったポール・ジョージ「俺たちには十分なモチベーションがある」

クリッパーズはジョージ(下)とレナード(上)が計59得点を奪った[写真]=Getty Images

最大22点のリードを失うも、後半に26得点を奪ったジョージが勝利をもたらす

 12月23日(現地時間22日、日付は以下同)に幕を開けたNBAの2020-21シーズン。開幕初日の2試合目は昨季のチャンピオン、ロサンゼルス・レイカーズとロサンゼルス・クリッパーズという“LA対決”に。

 2年連続の同カードとなった両チームの対決は、レイカーズのチャンピオンリングの授与セレモニーで始まり、第1クォーターはクリッパーズが39-19、第2クォーターではレイカーズが35-17と圧倒し、56-54のクリッパーズ2点リードで折り返す。

 リングを手にしたレイカーズは、レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスという超強力タッグに加え、デニス・シュルーダーモントレズ・ハレルマルク・ガソルといった新戦力のお披露目となったものの、この日主役に躍り出たのはクリッパーズのポール・ジョージだった。

「12月22日(日本時間23日)は俺たちが自分たちのことを見つけ出し、今どの位置にいるのかを確かめるテストにはならない。(レイカーズにとって)すばらしいセレモニーになるだろう。……でもこれはマラソンの始まりであり、俺たちはどこと対決しようと十分なモチベーションがある」。

 21日に行なわれた会見でそう話したジョージは、後半だけで26得点を荒稼ぎするなどゲームハイの33得点に6リバウンド3アシストの大暴れ。さらにカワイ・レナードが26得点、サージ・イバカが15得点6リバウンド、ルー・ウィリアムズイビツァ・ズバッツがそれぞれ11得点、パトリック・ベバリーが10得点6リバウンドと続き、クリッパーズが昨季覇者を116-109で下してみせた。

「俺たちは昨シーズンについては考えていない。今はもう別のチームなんだ。自分たちが正しい方法でバスケットボールをプレーし続けることをうれしく思う。(最大22点差という)リードを失ってしまったけど、俺たちは巻き返してプレーし続けた。プライドを持っている自分たちのオフェンスを遂行したんだ。このチームの皆は互いのことを助け合い、ポジティブであり続けたんだ」。

 レナードは試合後にそう振り返り、昨季との違いを主張。ドック・リバース前HC(ヘッドコーチ/現フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)の後任としてアシスタントコーチから指揮官へ昇格したタロン・ルー新HCはこう話す。

「私たちは自分たちのことにフォーカスしている。レイカーズはリングを受け取るにふさわしいチームだ。彼らは昨シーズン、すばらしいシーズンを送った。彼らから逃れることなんてできない。でも我々はレイカーズにフォーカスしていたわけではないんだ。もちろん、相手は昨季のベストチームだから彼らを祝福するよ。でも我々は今、前に進んでいる」。

 開幕戦で白星を飾ったクリッパーズに対し、レイカーズはレブロンが22得点5リバウンド5アシスト、デイビスが18得点7リバウンド、ハレルが17得点10リバウンド、カイル・クーズマが15得点、シュルーダーが14得点12リバウンド8アシストを挙げるも黒星発進。

自身4個目のチャンピオンリングを指にはめたレブロン[写真]=Getty Images

 それでも、レブロンは「今日という日を終えることができてうれしいね。これで俺たちはシーズンにフォーカスできる。でもそのためには多くのプロセスがある。ただ、今日はバスケットボールの試合をしていておかしく感じた」と話し、今季に向けてスイッチを入れたような言葉を残していた。

 レイカーズの2戦目は、ルカ・ドンチッチ率いるダラス・マーベリックスとのクリスマスゲーム。中2日で王者がどこまで調子を上げていくのかも気になるところだ。

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