「俺たちは必死にガードした。勝負どころでファウルせずに守り抜いたんだ」とビールはチームとしてのディフェンスについて言及
1月4日(現地時間3日、日付は以下同)に行なわれたワシントン・ウィザーズとブルックリン・ネッツによる一戦は、終盤の競り合いを制したウィザーズが123-122で勝ち切り、今季2勝目(2勝5敗)をあげた。
「みんな頑張っているが、ようやく運に恵まれた。なによりも、皆が一生懸命に戦った。今日はミスマッチを活かして得点することもできた。スクリーンからの3ポイントもいいが、ペイントからパスしてスリーを放つのも効果的なんだ。塁のポストアップは特に良かったね。ミスマッチをしっかり活かせたよ」。
試合後、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)はそう語り、開幕5連敗から2連勝を飾った選手たちの戦いぶりを称えた。
ウィザーズではブラッドリー・ビールが27得点10リバウンド5アシスト2ブロック、ラッセル・ウェストブルックが24得点5リバウンド10アシスト、トーマス・ブライアントが21得点14リバウンド、ダービス・ベルターンズが15得点6リバウンドをマーク。
そして先発パワーフォワードの八村塁は33分24秒コートに立ち、フィールドゴール成功率54.5パーセント(6/11)、3ポイント成功率0.0パーセント(0/3)、フリースロー成功率75.0パーセント(3/4)の15得点に2リバウンド3アシスト1スティールを残して勝利に貢献。
ケビン・デュラントとのマッチアップではファウルをコールされて悔しがるシーンもあり、リーグ最高級のスコアラーを相手にしっかりと腕を伸ばしてコンテストを遂行。ローポストからフェイクを織り交ぜてジャンパーを沈めるなど奮戦していた。
また、スイッチでカイリー・アービングやジョー・ハリスといったガードの選手たちとのマッチアップになると積極的にポストアップし、チームメートたちの的確なパスもあってダンクやレイアップ、ブライアントのコーナースリーを演出する働きを見せた。
試合終盤。1点リードの場面ではカイリーの3ポイントに対して精いっぱいのコンテストをし、最後までコートに立ってチームの勝利を後押ししたことも見逃せない。
カイリーは「レギュラーシーズンの対象というのは、(チームとして)向上を続けていくこと、そしてプレーオフで(優勝に必要な)16勝をするための準備なんだ」と口にしたものの、この試合ではウィザーズがチーム一丸となって守り切ったことが印象的。
「俺たちは必死にガードした。勝負どころでファウルせずに守り抜いたんだ。どれだけ大変なことなのかは皆が知っている。あのチームには(デュラントとカイリーという)ベストプレーヤーが2人もいるからね。だからものすごくタフなことなんだ。でも俺たちはそのチャレンジを受け入れて、すばらしい仕事ができたと思う」。
ビールがそう話したように、この日ウィザーズはチームで守り抜き、勝利をつかんだと言っていい。ネッツはチームメートが反応できないパスを出してターンオーバーを喫する場面が何度もあり、計20本を記録したのに対し、ウィザーズは7本に抑えた。オフェンシブ・リバウンドでも13-7と大差をつけ、セカンドチャンスから得点へとつなげていた。
2連勝と波に乗るウィザーズは、7日にフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦に臨む。相手は4日終了時点でリーグベストの5勝1敗と絶好調だが、ウィザーズとしては開幕戦で敗れているだけに、ここでリベンジできるか注目したいところだ。