2021.01.04
「今年は目の病気にかかり、シーズン開幕に間に合わなかったんですけど、すぐ戻ることができて良かったです」。
流行性角結膜炎のため開幕に間に合わなかったワシントン・ウィザーズの八村塁が、1月1日(現地時間12月31日、日付は以下同)のシカゴ・ブルズ戦で今季初出場を果たした。
先発パワーフォワードとしてコートに立つと、ラッセル・ウェストブルックのパスを受け取って右45度付近から早速3ポイントをヒットすると、さらにウェストブルックのアシストで長距離砲を決めた。
八村はその後も堂々たるプレーで点を重ねていく。ファストブレイクでブラッドリー・ビールのパスを受け取ってリング下でレイアップ、プルアップジャンパーを沈め、第2クォーターにはリング下でフェイクしてディフェンダー2人を引きつけると、トーマス・ブライアントへビハインド・ザ・バック・パスを送ってチームメートのダンクも演出。
「コンディションは大丈夫です。練習も、1週間くらい、コーチたちと一緒にできたので。そこは問題ないです」と試合前に話していた八村は、最終盤も含めて計25分13秒プレーして17得点5リバウンド3アシスト1スティールを記録。フィールドゴール成功率62.5パーセント(5/8)、3ポイント成功率100.0パーセント(2/2)、フリースロー成功率62.5パーセント(5/8)を決め切り、出場時間帯における得失点差ではチーム最多の+13を残しており、合格点を与えられるパフォーマンスだったと言っていい。
だがウィザーズはブルズとの終盤の競り合いの末に130-133で敗れてしまい、開幕5連敗。八村は「ディフェンスでもオフェンスでも、チームをどれだけ助けられるかということで、いい仕事ができたんじゃないかなと思うんですけど、勝てなかったので、まだまだ僕も足りないところがあると思うんで、そこをしっかりとフィルムで観て、すぐ追い返したいなと思います」と初戦を振り返っている。
ウィザーズではビールが28得点、ブライアントが28得点3ブロック、ウェストブルックが22得点10リバウンド11アシストで4試合連続のトリプルダブル、ハウル・ネトが15得点3スティールを残すも、今季初勝利は現地時間の新年にお預けとなった。
それでも、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は「塁はすばらしかった。好デビューになるとは思っていた。彼は身体能力の塊だ。離脱中でもコンディションをしっかり保てていたし、この4、5日間はトレーニングをしっかりできていた。オフェンス、ディフェンスの両方ですばらしかったよ。今日は出場時間を24分くらいに抑える予定だったが、結局25分プレーした。明日どんな状態になるか分からないが、もう少し(長く)出場するかもしれないね」と2年目を迎えた日本の至宝を称えていた。
ホーム4連戦を終えたウィザーズは、一夜明けた2日からアウェー4連戦。初戦となるミネソタ・ティンバーウルブズ戦で今季初勝利をつかむべく、ハードに戦い続けることとなる。
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