2020.12.25

ウィザーズ指揮官、開幕戦での敗北について「競争を追い求めていかなければならない」

今季はサンダー時代の教え子であるウェストブルックと再びタッグを組んだブルックスHC[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

「全くもって不十分だ。正直、自分に失望している」とウェストブルック

 今季開幕前、ワシントン・ウィザーズはルーキーイヤーからチームを率いてきたオールスターガードのジョン・ウォールを放出し、トレードでスーパースターのラッセル・ウェストブルックを獲得。ウォールというフランチャイズプレーヤーを代償にチームの競争力強化を狙ったウィザーズは、そのウェストブルックを中心にトレーニングキャンプでは新たなケミストリーが生まれつつあった。

 しかし開幕戦を前に、今季で2年目を迎える八村塁が流行性角結膜炎のために、約3週間の戦線離脱が発表された。スターターの1人を欠きながらもフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのシーズン1試合目に挑んだウィザーズは、ブラッドリー・ビールが31得点3アシスト、ウェストブルックが21得点11リバウンド15アシストとトリプルダブルをマークしたものの、107-113で敗北した。

『NBC Sports』によれば、ウィザーズの指揮官であるスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)がこの開幕戦について言及したそうだ。「結果が問題だ。良いと思える内容ではないし、(敗北したとしても)精神的な勝利はなかった」とコメント。シーズン開始前は、チームのタフネスについてフォーカスしており、精神的な要素からチーム作りをしていたブルックスHC。しかし敗戦したとしても、気持ちの面で満足のいく試合にならなかったことについて苦言した。

「昨年、我々は異なるマインドセットを行ったと思う。良いか悪いかではなく、自分たちは異なる領域にいたんだ」とコメントしつつ、「だが今年は、精神的な勝利に直結できていない。この状況を打開し、競争を追い求めていかなければならない」と、ブルックスHCは昨季と今季を比較している。

 黒星スタートについて納得できていないのはウェストブルックも同様な様子で、「全くもって不十分だ。正直、自分に失望している」と厳しい言葉を残した。しかし続けて、「いつもコートに出て、試合に勝利しようと全力を尽くしてきた。もっと自分を磨き上げて、次の試合に挑まなければいけない」と最後は前向きに振り返り、次戦に切り替えている。ウィザーズにとって満足いかない内容だったかもしれないが、まだレギュラーシーズンを1試合終えたのみ。ブルックスHCが理想とするメンタリティを体現していくためにも、今後はチームの完成度を上げていくことだろう。