勝負どころでコートに立てないウォリアーズの新人ワイズマンが胸の内を明かす

ウォリアーズで先発センターを務めるワイズマン[写真]=Getty Images

 1月12日(現地時間11日、日付は以下同)終了時点で、ゴールデンステイト・ウォリアーズはウェスタン・カンファレンス6位の6勝4敗。4位のユタ・ジャズ、5位のポートランド・トレイルブレイザーズとは勝率で並んでおり、好位置にいると言っていい。

 1日にドレイモンド・グリーンが戦列復帰後は4勝2敗と勝ち越しており、ステフィン・カリーは1月に入って平均30.0得点6.2リバウンド6.5アシストに3ポイント成功率40.0パーセントと調子を上げており、ここ5試合で4勝をあげている。

 そんな中、昨年のドラフト全体2位でウォリアーズから指名された213センチのビッグマン、ジェームズ・ワイズマンが苦しい胸の内を明かした。

 ワイズマンはここまで10試合すべてに先発出場しており、平均20.2分10.9得点6.1リバウンド1.5ブロックを残しているものの、第4クォーター終盤のクラッチタイムはほぼベンチから見ており、ここ4試合はいずれも20分未満のプレータイムに終わっている。

「すごく難しいね。だって僕は(終盤も)コートに立ちたいし、それができるんだと思っているから。謙虚さを保って、ハードにプレーしている。今はコーチが僕の名前を呼んでくれるのを待つだけさ」。

 ウォリアーズを取材しているドリュー・シラーへそう話したワイズマンだが、このチームにはスモールラインナップでセンターを務めることが可能なグリーンがいること、そして他チームが終盤にスモールラインナップで臨んでくることもワイズマンの起用を難しくしていると言っていいだろう。

 相手チームがビッグマンを並べてきた場合はワイズマン起用もあり得るが、ステフィン・カリーとグリーンの周囲にアンドリュー・ウィギンズケリー・ウーブレイJr.にケント・ベイズモアやデイミオン・リー、ブラッド・ワナメイカーといったバックコートの選手をコートに送り出しているというのが現状。

 ただ、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)がワイズマンを30分以上プレーさせていない背景には、昨季メンフィス大学で3試合しかプレーしていなかったことがあるのかもしれない。酷使してケガを引き起こすことを回避し、今はワイズマンのコンディションの様子を見ている可能性もある。そのため、今後この新人ビッグマンがNBAの水に慣れていくことで、第4クォーター終盤にコートへ立つことが出てくるのではないだろうか。

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