“ビッグ3”は『犠牲』にフォーカス
1月15日(現地時間14日、日付は以下同)にブルックリン・ネッツがジェームズ・ハーデンの加入を正式に発表し、16日には記者会見を実施。『SNY』によれば、「チームメートを良くできるなら、自分が得点することは問題ではない」とハーデンはコメントしており、ケビン・デュラントとカイリー・アービングと共存するには、ケミストリーと犠牲こそが重要だと語ってみせた。
シーズン開幕前からトレードが噂され、希望としていたネッツへ遂にたどり着いたハーデン。キャリアがピークに達しているエリートスコアラーたちがこうして1つのチームに集結することは、オリンピックなどの代表戦を除いて稀に見ない事例だ。多くの人々はこの3人がボールをシェアして役割に徹し、うまく共存していけるかに注目しているが、上記のようにハーデン本人は自信をのぞかせている。
また『ESPN』によると、その考えはデュラントとアービングも同様の様子だ。ネッツのゼネラルマネージャー(GM)、ショーン・マークスはハーデンのトレードに合意する上で、この2人の意見に注意深く耳を傾けたという。「この件について、彼ら(デュラントとアービング)が話す言葉や自信といったものに、私は耳を澄ませてみたいと思った」と、語っている。その中でデュラントとアービングには、球団の方向性について確固たる『確信』を持っているとマークスGMは感じ取り、最終的にトレードを決断したそうだ。
「彼らのやり取りに高揚感を抱いたよ」と語るマークスGM。その内容として、「計り知れない犠牲を払う必要があることを彼らは知っていた。またそれを自分たちなら遂行できるとわかっていた」と彼は話し、「試合によって彼らには、それぞれがスポットライトを浴びられる瞬間がやってくることも理解している」と、デュラントとアービングが話した内容について打ち明けた。
新加入のハーデン、そしてデュラントとアービングは、お互いを生かすために『犠牲』についてフォーカスしている。歴代でもトップレベルのスーパースターでありスコアラーの彼らが一堂に会したわけだが、果たしてこの強大すぎるタレントは衝突することなく最終的に優勝へとたどり着けるかどうか。注目していきたい。