「僕はただ自分のショットを決めていただけ。歴史を作れたのはいい気分。最高のスタッツになったね」。
2月20日(現地時間19日、日付は以下同)に行なわれたデンバー・ナゲッツ対クリーブランド・キャバリアーズ戦は、ナゲッツが誇るスコアリングガード、ジャマール・マレーの独壇場となった。
この日マレーは序盤から高確率にショットを放り込み、終わってみればレギュラーシーズンとしてキャリアハイとなる50得点に6リバウンド2アシスト2スティール。ナゲッツはマイケル・ポーターJr.が22得点7リバウンド、現地時間でこの日26歳の誕生日を迎えたニコラ・ヨキッチがトリプルダブル(16得点12リバウンド10アシスト)に4スティール、ファクンド・カンパッソが10得点を残し、120-103で快勝。
マレーは昨季のプレーオフで50得点を2度マークしており、通算3度の50得点ゲームはフランチャイズ史上最多。キャリア5年目の23歳ながら、チーム史上トップに躍り出たのである。
そして圧巻だったのは、フィールドゴール84.0パーセント(21/25)、3ポイント80.0パーセント(8/10)と驚異的な成功率でショットを成功し続け、フリースローなしで50得点に到達したこと。
フリースローなしの得点としてNBA史上最多記録を樹立したマレー。さらに『Elias Sports Bureau』によると、50得点ゲームで84.0パーセントというフィールドゴール成功率は、ショットクロックが導入された1954-55シーズン以降としてはウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)に次ぐ歴代2位だという。
「ここまで効率よくやってのけたことは本当に目を見張るものがある。もう信じられない成績だ」とマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)はエースガードの快挙を称えた。
一方のキャブズは、コリン・セクストンの23得点、ジャレット・アレンの20得点10リバウンド4アシストをはじめ、計5選手が2ケタ得点を残すもマレーを止め切れずに泥沼の9連敗となった。