「俺はフロアにいる時間帯で毎分支配してやるという意思をさらに持つようになった」と昨季との違いを明かす
2月20日(現地時間19日、日付は以下同)。デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーのほかに、もう1人50得点をマークした選手がいた。
男の名はジョエル・エンビード。イースタン・カンファレンス首位に君臨するフィラデルフィア・セブンティシクサーズの大黒柱は、この日行なわれたシカゴ・ブルズ戦でフィールドゴール26投中17本(うち3ポイントは2投中1本)、フリースロー17投中15本を成功。
キャリアハイの50得点に17リバウンド5アシスト2スティール4ブロックというモンスタースタッツをたたき出したエンビードの活躍もあり、シクサーズは112-105でブルズを下し、2連勝を飾った。
この日22得点12リバウンド7アシストと、オールラウンドな活躍を見せたトバイアス・ハリスは、リーグ最高級のビッグマンについてこう話していた。
「いつか子どもたちに話すんだ。父さんはジョエル・エンビードとプレーしたんだぞ、ってね。一緒にプレーしてきた中でベストプレーヤーは誰かと聞かれたら、僕はジョエル・エンビードと言うよ。彼とフロアで一緒にプレーできて光栄さ」。
この試合を終えて、エンビードはキャリアハイとなる平均30.5得点に11.0リバウンド3.2アシスト1.3スティール1.3ブロック。フィールドゴール54.7パーセント、3ポイント40.0パーセント、フリースロー85.3パーセントはいずれも自己最高ペースで、フリースロー試投数(平均11.6本)と成功数(同9.9本)もキャリアハイと、ここまで自己最高のシーズンを送っている。
シクサーズは昨季終了後、ブレット・ブラウン前HC(ヘッドコーチ)を解任してドック・リバースHCを招へい。バスケットボール運営部門代表にダリル・モーリーを迎えたほか、コーチングスタッフも一新。ダニー・グリーンやセス・カリーといった有能なシューターも獲得し、好調を維持している。
エンビードは「昨年と今年の違いとして、コーチ陣の交代が大部分ではないと言っておこう。俺はフロアにいる時間帯で毎分支配してやるという意思をさらに持つようになったんだ」と口にし、ポストプレーからドライブ、プルアップに3ポイントとバリエーション豊富なオフェンスについてこう話した。
「そういったスキルが俺をガードできなくさせているんだ。(ディフェンダーが)群がってくれば、(ファウルをもらって)フリースローラインに立つ方法を見つけるか、リング下で決め切る。(ディフェンダーが)うしろに下がっていれば、ヘジテーションのショットを狙う。あとは気に入っているプルアップショットを繰り出す。それはポストでいつも放っているイージーショットだからね」。
「だから(俺を止めるのは)難しいということ。それにドリブルしていようがなかろうが、得点につながってしまうのさ。俺はこれまで自分のゲームに多くの武器を加えてきた。それがうまくいっているのさ」。
なお、ブルズはザック・ラヴィーンが30得点を記録するなど、シクサーズ相手に接戦まで持ち込んだものの、勝利を手にすることはできなかった。