11試合連続の30得点以上、5試合のうち4度の3ポイント10本以上成功など、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーはシーズン後半戦で大暴れを見せている。
4月は14試合を終えて平均37.3得点に6.1リバウンド4.4アシスト、フィールドゴール52.7パーセント、3ポイント47.6パーセント、フリースロー90.1パーセントと絶好調で、今月は1試合を残した時点で3ポイント90本成功というNBA新記録も樹立。
一昨季終了後に現役を引退後、現在は『TNT』でNBAアナリストを務めるドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)は4月29日(現地時間28日、日付は以下同)の番組に出演した際、カリーについてこう話していた。
「超人的だね。恐ろしいよ。彼が何をしようとしているかを知らないと恐ろしいことになる。彼のハンドリングは驚異的で、フロアのどこからでもショットを放つことができる。左、右どちらでも向かっていけるしね」。
カリーは左右どちらの腕でもドライブでディフェンダーを抜き去り、レイアップは両方の腕でフィニッシュでき、そこからアシストを繰り出すことも可能。さらにウェイドは「彼にボールを持たせたら、いやもっと危険なのは彼がカットした時やスクリーンをかけた時、スクリーンから抜け出した時かな。ガードするのは不可能な存在なんだ」と付け加えた。
ウォリアーズはカリーがポイントガードではあるものの、ドレイモンド・グリーンというカリーを熟知するプレーメイカーもいるため、チームメートたちの間をすり抜けてオープンになってグリーンのパスからイージーショット、またはそこからクリエイトしていくこともできるため、抑え切るのが難しいのは間違いない。
もっとも、カリーとグリーンを擁するウォリアーズは28日終了時点でウェスタン・カンファレンス10位の31勝31敗。11位のニューオーリンズ・ペリカンズ(27勝34敗)とは3.5ゲーム離れているだけに、プレーイン・トーナメント出場の可能性は濃厚ながら、このチームがさらに順位を上げるためにはカリーの爆発的なスコアリングショーが不可欠ということを考えると、ますます厄介な選手として相手チームを大いに悩ませることになりそうだ。