2021.04.17

ジャズのオーナーグループへ加入したドウェイン・ウェイド「人生における次の段階」

新たなチャレンジへと進んだウェイド[写真]=Getty Images
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 4月17日(現地時間16日、日付は以下同)。ユタ・ジャズは、ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)がオーナーシップグループに加入したことを発表した。

 ジャズは昨年10月にクアルトリクス社の共同創業者、ライアン・スミスが16億6000万ドル(約1792億8000万円)で買収しており、ウェイドはスミスとその妻アシュリーと提携し、NBAで最年少となるオーナーシップグループに加わることに。

 ウェイドは一昨季までの16シーズンをNBAでプレーし、優勝3度にファイナルMVP1度を獲得したほか、オールスター選出13度、オールNBAチーム選出8度、オールディフェンシブチーム選出3度を誇るシューティングガード。

 キャリア平均22.0得点4.7リバウンド5.4アシスト1.5スティールを残し、約15シーズンをプレーしたヒートでは背番号3が永久欠番となっているウェイドは、将来の殿堂入りが確実視されているレジェンド。

 これまで、殿堂入りクラスの元選手でNBAチームの株を手にしたのは、グラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか/アトランタ・ホークス)、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか/サクラメント・キングス)。そしてマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)はシャーロット・ホーネッツのオーナーとなっており、アービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)は以前レイカーズの株を4パーセント保持していた。

 ウェイドはアナリストを務めている『ESPN』へ「これは私がNBAでバスケットボールをプレーするという夢を上回るものです。これまで、シャックがサクラメントで、グラント・ヒルはアトランタで、そしてジョーダンがシャーロットでやっていることを目にしてきました。これは投資家、ビジネスマン、起業家として、私の人生における次の段階であり、新たに成長する機会でもあります」と語っており、レジェンドたちが引退後にNBAチームのフロント業務に携わっていることに刺激を受けてきたという。

 そしてジャズのリリースの中で、ウェイドは「ビジネスマン、起業家、投資家として、私はバスケットボールの経験以外にもこのチームに多くのことを持ち込めます。ユタ・ジャズを次のレベルへと引き上げる手伝いができることにワクワクしています」と意気込んでいる。

 今季ここまでリーグトップの戦績を残すジャズは、2度のNBAファイナル進出に加え、計29度のプレーオフ進出を誇るも優勝経験は皆無。ウェイドと比較されているドノバン・ミッチェル、ビッグマンのルディ・ゴベアを中心に覇権争いに参戦しており、ウェイドの存在は選手たちにとっても貴重なメンター(助言者)となることが期待できる。

「私は常に成長し、チャレンジする機会を求めています。人生において、ずっと自分のやり方でさまざまなことに取り組んできました。これは私の旅における新たなステップです。このパートナーシップは、子どもの頃の私の夢を超えています。次世代の夢見る人たちへ刺激を与えたいです」。

 新たにジャズのオーナーシップグループに加わったウェイドの新たな旅路に注目していきたい。

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