2021.04.28
4月20日(現地時間19日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地に乗り込み、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦に臨んだ。
10戦連続で30得点以上を記録しているステフィン・カリーにとって、シクサーズには弟のセス・カリー、義理の父ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)がおり、相手はイースタン・カンファレンス首位の39勝17敗という好成績を残しており、ホームでは22勝5敗と抜群の強さを誇る好チーム。
だが超絶パフォーマンスを続けるウォリアーズのスーパースターはこの日も絶好調。試合時間残り1分8秒に9点差へと広げる長距離砲をスプラッシュさせるなど計10本の3ポイント成功を含むゲームハイの49得点に5アシストと大爆発し、ウォリアーズを107-96の勝利へと導いた。
18日のボストン・セルティックス戦に敗れていたウォリアーズは連敗を回避。「僕らにとっては(敗戦から)挽回できたいい勝利だった。僕らは粘り強く戦わなきゃいけないと思っていた。ボストン戦のような試合で勝ち切れなかった時というのは、たいてい似たようなタイプのゲームが起こるものなんだ。そこで僕らは勝ち切り、やり遂げることができたよ」とカリーは勝利を喜んだ。
ウォリアーズではカリーのほか、2ケタ得点を残したのはアンドリュー・ウィギンズ(16得点10リバウンド)とデイミオン・リー(12得点)のみながら、ドレイモンド・グリーンが6リバウンド6アシスト、ケボン・ルーニーがキャリアハイの15リバウンドでスーパーエースをサポート。
といっても、ウォリアーズ勝利の立て役者はやはりカリー。セルティックス戦(47得点)に続いてこの日も49得点をマークしたことで、33歳以上の選手としては2001年のマイケル・ジョーダン(当時ワシントン・ウィザーズ/51、45得点)以来初となる、2試合連続45得点以上という快挙。さらにコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/10試合)を抜き、33歳以上の選手として、11試合連続の30得点以上というNBA新記録をも樹立。
4月を平均40.8得点、3ポイント平均成功数を7.2本としたカリーは、今季平均得点を31.4へと伸ばし、ブラッドリー・ビール(ウィザーズ/同31.1得点)を抜いてリーグトップへと浮上している。
スティーブ・カーHCは「何か美しいものがあるね。本物のアートだ。見ていて信じられないね。バスケットボールの歴史上で見ても、今の彼のような活躍をしてきた選手はいない」と脱帽。リバースHCも「今の彼が見せていることを、私がこれまで見たことがあるか分からないね。この男のようなやり方で得点を量産している選手はいない」と語り、両チームの指揮官もカリーのパフォーマンスを称えていた。
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