2021.04.15

絶好調のステフィン・カリー、トンプソンが保持する記録更新についても「もちろんさ」

サンダー戦で42得点をあげたカリー[写真]=Getty Images
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サンダー戦で11本の3ポイント成功を含む42得点と爆発し、チームは3連勝

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーの勢いが止まらない。

 4月11日(現地時間10日、日付は以下同)に行なわれたヒューストン・ロケッツ戦で8本の3ポイント成功を含む38得点を奪うと、13日のデンバー・ナゲッツ戦では3ポイントを55.6パーセント(10/18)で放り込んで53得点。

 そして15日のオクラホマシティ・サンダー戦では第3クォーターに8本のフィールドゴール(うち6本は3ポイント)全てを決め切り、計25得点の集中砲火で42得点をマークして147-109でウォリアーズを3連勝へと導く殊勲者となった。

 サンダー戦で長距離砲を11本もスプラッシュさせたカリーは、3ポイント10本以上成功させた試合数を19へと伸ばし、NBA歴代最多記録を独走。2位がチームメートのクレイ・トンプソンの5回ということからも、この男の爆発力は頭一つ抜けていると言っていい。

 2016年に続いて2試合連続で10本以上の3ポイントを成功させており、これで8試合連続の30得点超え。今季の平均得点は30.7まで跳ね上がり、キャリア12シーズン目にして自己最高を更新している。

 ここまで好調だとカリーの口も滑らかで、トンプソンが18年10月30日のシカゴ・ブルズ戦で記録した1試合最多記録(14本)の更新について聞かれると「もちろんさ」と自信を見せていた。

 この日のトンプソンもまさに絶好調で、第3クォーター終了までに3ポイント58.3パーセント(14/24)をマークして52得点という超絶パフォーマンス。また、15年1月24日のサクラメント・キングス戦の第3クォーターにはフィールドゴール100.0パーセント(13/13、そのうち3ポイントが9/9)で37得点(計52得点)と、1つのクォーターにおけるNBA最多得点記録を樹立。

「今夜は何人かとジョークみたいに言い合っていたんだ。僕はシカゴで起きたことを覚えていて、彼(トンプソン)は3クォーターまでにやってのけたんだからね。それに1クォーターで37得点というのもクレイジーだったね。今夜僕は25得点したんだけど、あれよりも12得点も上回っているんだから。まったくもってクレイジーなことさ」とカリー。

 とはいえ、ここ数試合におけるカリーのシュートタッチは研ぎ澄まされており、1試合最多記録の14本、あるいはそれ以上の3ポイントをリングに突き刺すことも十分あり得ることではないだろうか。

 カリーは「彼(トンプソン)は14本も決めた。僕は(サンダー戦で)11本だったから、なおさらミスできないね。でも僕ならできると思う。そのうち分かるさ」と口にしていた。

 3連勝を飾ったウォリアーズは、27勝28敗でウェスタン・カンファレンス9位。8位のメンフィス・グリズリーズ(27勝26敗)とは1.0ゲーム差まで迫っており、激しい順位争いが展開される中でカリーが世界を驚愕させるNBA新記録を生み出す可能性はありそうだ。

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