ウェスタン・カンファレンス7位へと順位を落としたロサンゼルス・レイカーズは、5月10日(現地時間9日、日付は以下同)にホームでウェスト2位のフェニックス・サンズを迎え、123-110で勝利して連敗を2でストップした。
サンズはキャメロン・ジョンソンが手首を痛めて欠場していたとはいえ、クリス・ポールやデビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンにミケル・ブリッジズといった主力は健在。一方のレイカーズはレブロン・ジェームズ(足首)、カイル・クーズマ(腰)を欠く手負いの状況だったものの、一度もリードを許さずに完勝してみせた。
その立て役者となったのは紛れもなくアンソニー・デイビス。右アキレス腱炎と右ふくらはぎの痛みから復帰して10試合目となったビッグマンは「俺たちはまだ完全体にはなっていない。でもこのチームがそうなれることは分かっている」と頼もしい言葉を残し、獅子奮迅のパフォーマンスを披露。
40分46秒プレーしたデイビスは、フィールドゴール48.1パーセント(13/27)、フリースロー88.2パーセント(15/17)を含むシーズンハイの42得点に12リバウンド5アシスト3スティール3ブロックと暴れ回った。
足首を痛めて再び離脱したレブロンは今週中にも復帰予定で、デイビスは「俺が今日見た段階だけど、彼は大丈夫さ」と話しており、今度こそレイカーズがフルメンバーで戦うことができる見込みとなった。
そしてデイビスは「いい感触だ。足も戻ってきたし、リズムも戻っていると感じるし、フロアの両エンドで自分のステップでプレーできていると思う。毎試合良くなっているし、呼吸も整ってきている。俺たちはいい方向へと向かっている」と復調してきたことを感じており、相手チームへ宣戦布告したと言っても過言ではない。
残り4試合の段階で、レイカーズ(38勝30敗)は6位のポートランド・トレイルブレイザーズ(39勝29敗)と1.0ゲーム、5位のダラス・マーベリックス(40勝28敗)とは2.0ゲーム離れているため、プレーイン・トーナメントから2連覇を目指す可能性がある。
「このチームは新たなピースが数多く加わっている。だから全てのことを理解しようと努めているんだ。ためらったり考えすぎたりせず、ただプレーすること。ここ数試合で俺たちはそうなっていた」と切り出したデイビスは、こう続けている。
「そして俺は自分のマインドセットを変えたのさ。アタックモードへとね。それまで、俺は周りの選手たちを巻き込み、このチームのシステムへ慣れさせるようにしていた。で、ここにきてアタックモードになったんだ」。
デイビスは8日のブレイザーズ戦で36得点12リバウンド5アシスト、サンズ戦でも42得点12リバウンド5アシストに3スティール3ブロックと好調をキープしており、本来の調子へと戻りつつある。
これから先の戦いはプレーイン・トーナメントならびにプレーオフへと直結してくるだけに、2連覇を目指す昨季の覇者には警戒すべきだろう。