ウィザーズとの第2戦で強烈なインパクトを残したマティス・サイブルを指揮官が絶賛

ベンチから大活躍を見せたサイブル[写真]=Getty Images

 5月27日(現地時間26日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ワシントン・ウィザーズとのプレーオフ ファーストラウンド第2戦を120-95で快勝し、シリーズ戦績を2勝0敗とした。

 この日シクサーズはディフェンシブ・レーティング(107.0)でリーグ2位にランクインしたディフェンス力を存分に発揮。試合を通してウィザーズの3ポイントを成功率わずか9.1パーセント(2/22)、フィールドゴール成功率も40.2パーセント(37/92)に抑え込み、チーム全体で10スティール、14ブロックをたたき出した。

 ジョエル・エンビードが22得点7リバウンド、ベン・シモンズが22得点9リバウンド8アシスト2スティールとオールスターデュオが活躍したことに加え、トバイアス・ハリスが19得点9リバウンド、フルカン・コルクマズが13得点、タイリース・マキシーが10得点をマーク。

 そしてマティス・サイブルの働きも見逃せない。キャリア2年目のスイングマンは、約20分の出場ながらいずれもゲームハイとなる4スティール5ブロックの大暴れ。八村塁が得意とするジャンパーにも見事に合わせてブロックショットを浴びせてターンオーバーを誘発するなど貴重な働きを見せた。

 これにはドック・リバースHC(ヘッドコーチ)も笑みを浮かべて「彼はディフェンス版のルー・ウィリアムズ(現アトランタ・ホークス)だね」と高評価。ウィリアムズはリバースが昨季まで指揮を執っていたロサンゼルス・クリッパーズでシックスマンとしてインスタントスコアラーを務めていた男。

「私が指揮していた頃のルー・ウィリアムズジャマール・クロフォード(現無所属)のようだ。あの2人はコートに出ればオフェンス面で活躍してくれた。彼らの仕事は点を取ることだったからね。マティスの場合は相手をストップすること。これまでトニー・アレン(元メンフィス・グリズリーズほか)のような男はあまりいなかった。でもマティスは多くの面で彼と似ていると思うね。ベンチから出てきてあれだけ活躍してくれるんだから」。

 アレンはオールディフェンシブチーム選出6度を誇り、あのコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)からも認められたタフなディフェンダー。リバースHCはボストン・セルティックス時代にアレンを指導してきた。

 サイブルはまだオールディフェンシブチーム選出経験こそないものの、今季選ばれる可能性を秘めており、シクサーズにとって貴重なディフェンシブストッパーの1人となっているだけに、今後の活躍が楽しみだ。

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