イースタン・カンファレンス4位のニューヨーク・ニックスと、同5位のアトランタ・ホークスによるプレーオフ ファーストラウンドは、第4戦を終えてホークスが3勝1敗とし、王手をかけている。
レギュラーシーズンでリーグ4位のディフェンシブ・レーティング(107.8)を残したニックスに対して、ホークスはオフェンシブ・レーティング(114.3)でリーグ9位と、守備型のニックスと攻撃型のホークスによる戦いとなっているのだが、ここまではホークスが優勢。
第5戦はニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデンで行われるのだが、ホークスの守護神クリント・カペラは「彼らがフィジカルなチームなのかどうか、僕には分からないね。フィジカルにプレーしようとしているのさ。相手が本当にフィジカルなチームなら、僕らは現時点よりもより大きな問題を抱えていると思う」と発言。
ニックスはシリーズ4戦を終えて平均99.0得点、フィールドゴール40.3パーセント、3ポイント32.8パーセントと攻撃面で苦しんでいる。ホークスのリムプロテクターとして、シリーズ平均9.0得点に加えてシリーズベストとなる13.0リバウンド2.3ブロックを残すカペラはこう続ける。
「彼らはタフにプレーしようとしているし、僕らに対してトラッシュトークを仕掛けている。でもそれは僕らにもできること。ここ(ホークスのホーム)に戻ったらすぐさま見せつけることができた。僕らはフィジカルなチームとなり、試合にも勝利しているのさ」。
若手ぞろいのホークスは、トレイ・ヤングやジョン・コリンズ、ボグダン・ボグダノビッチといった主力の多くがプレーオフ初出場なのだが、カペラは昨季途中まで所属していたヒューストン・ロケッツでプレーオフを経験している。
「今、僕らは相手のホームで勝利しようとしている。彼らがバケーションを迎えるためにね」と、シリーズ決着をほのめかしており、ニックスに対して挑発しているようにも映る。
とはいえ、ニックスがカペラの挑発に乗っているわけではない。ニックス最多となる平均22.8得点5.0アシストを残すデリック・ローズは「そういうことをやるには僕は歳を取りすぎた」と一蹴。トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)もこう語っている。
「我々にとってのチャレンジは、(勝利すべく)フォーカスし続けること。だからああいうのは雑音にすぎない。自分たちに必要とされていることに集中し、(第5戦の)第1クォーターから準備してやっていくだけだ」。
はたして、両チームによるシリーズはホークスの4勝1敗で早期決着となるのか。それとも、ニックスがホームで意地を見せるのか。6月3日(現地時間2日)の第5戦も白熱したゲームとなりそうだ。