7月1日(現地時間6月30日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズはフェニックス・サンズの前に103-130で敗れ、今シーズンを終えることとなった。
もっとも、今季のクリッパーズはフランチャイズ史上初のウェスタン・カンファレンス・ファイナル進出を飾り、サンズ相手に奮闘したことは称賛に値するものだったと言っていい。
特にクリッパーズはカンファレンス・セミファイナルの第4戦を最後に、カワイ・レナードが右膝の捻挫により戦線離脱。プレーオフで平均30.4得点7.7リバウンド4.4アシスト2.1スティールを記録するフォワードを欠きながら、ユタ・ジャズを下したことは衝撃的だった。
ウェスト決勝でシリーズベストの平均28.7得点に10.5リバウンド5.5アシスト1.2スティールをマークしたポール・ジョージは、レナードが出場していれば「僕らは勝ち上がっていたかもしれないね。だってリーグでもベストプレーヤーの1人を欠いていたのに、それでも僕らは次のラウンドまで近づいていたんだから」と口にし、こう続けた。
「もちろん、これはあくまで‟What if…”の状況だ。僕らは勝利するためには十分じゃなかったというのが現実であり、それが僕らを家に帰す要因になってしまったということ」。
クリッパーズは今季終了後、レナードとサージ・イバカが来季契約(プレーヤーオプション)を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持つほか、サンズとのシリーズで平均20.3得点の大活躍を見せたレジー・ジャクソン、ニコラ・バトゥームといった選手たちが制限なしFAとなる。
このチームが来季も今季と同等の戦力で臨めるかどうかは微妙ではあるものの、今年のプレーオフで見せた戦いは、ジョージやジャクソンに大きな自信を植え付けたのではないだろうか。