2021.06.26

クリッパーズのチャウンシー・ビラップスACがブレイザーズの次期ヘッドコーチに就任

ビラップスがブレイザーズの新指揮官に[写真]=Getty Images
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 6月26日(現地時間25日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズが次期ヘッドコーチ(HC)としてチャウンシー・ビラップス(元デトロイト・ピストンズほか)を雇ったと『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が報じた。

 ブレイザーズは先日、今季まで9シーズン指揮を執ってきたテリー・ストッツ前HCと決別しており、後任にはビラップスのほか、ブルックリン・ネッツのマイク・ダントーニAC、サンアントニオ・スパーズのベッキー・ハモンACの名が候補に挙がっていたが、ビラップスが新たな指揮官に。

 ビラップスはNBAキャリア17シーズンと、長い間プレーしてきたポイントガード。190センチ91キロと、司令塔としては屈強な肉体を持ち、類まれなリーダーシップでデトロイト・ピストンズやデンバー・ナゲッツをけん引。2004年にはピストンズで優勝を経験し、ファイナルMVPにも輝いた実績を持つ。

 チームメートたちからの人望も厚く、現役時代から将来のHC候補と称されることも多かった。ブレイザーズのフランチャイズプレーヤー、デイミアン・リラードは先日、同メディアへ次期HCの理想として「J.キッド(現ダラス・マーベリックスHC)とチャウンシーがいい」と話していたため、希望が実現したと言っていい。

 NBAにおけるビラップスのコーチングキャリアは、ロサンゼルス・クリッパーズでACを務めている今シーズンのみ。それでも、タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は14日に『Los Angeles Times』へ掲載された記事の中で、ビラップスについてこう評している。

「彼は昨年の夏からここまで、一生懸命やってくれている。この先、彼なら別のチームで青写真を掲げて、(HCとして)再出発するチャンスを手にすることができるさ。コーチとして、彼の落ち着いた性格は選手たちと良い関係を構築すること、そしてコミュニケーションをとることに役立っているよ。PG(ポール・ジョージの愛称)をポイントガードとして起用する上でどうプレーすべきか、この1年間を通して上手くやっているよ」。

 クリッパーズは現在、フェニックス・サンズとカンファレンス・ファイナルを戦っている最中ではあるものの、ビラップスはブレイザーズで指揮を執るという大きなチャンスを手にすることとなった。