レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、米TV局「ABC」のトークライブ番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演。7月末に全米公開が予定されている『スペース・プレーヤーズ』の宣伝をはじめ、様々なトークが繰り広げられるなか、キングは一連の会話のなかで、NBAファイナルを戦っている親友のクリス・ポール(フェニックス・サンズ)に言及した。
「あいつは俺の兄弟だ。俺たちは俺が高校2年生だった頃から互いのことを知っている。当時の彼は高校1年生だった。実際に初めて会ったのは、中学2年生のときにまで遡る。俺たちはフロリダ州オーランドで開催されたAAUのナショナルバスケットボールトーナメントでともにプレーしたんだ」
レブロンとポールは、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)とドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)を加えて、4人組の親友として知られている。NBAスターたちは子どもの頃からの付き合いで、2008年にはオリンピックで金メダルを獲得し、今ではバケーションをともに過ごす仲。2015年には仲良くバナナボートに乗る姿が捉えられ(この時アンソニーだけ乗っていなかったが)、以降は“バナナボートクルー”の愛称でも親しまれている。
レブロンはポールとの共闘を望んでいる?
コート外でも親交の深い彼ら。しかし、ことポールはレブロンの人生における大事な局面にも立ち会っているという。
「彼(ポール)は、俺の2人目の子どもであるブライス・マクシマスが生まれた時、一緒に病院にいたんだ。しかも、NBAファイナルの最中にね。彼はブライスの名付け親だ。ブライスが前日の夜に生まれて、俺はその後のスパーズ戦でボコボコにされたんだけど(笑)。実を言うと、その時俺は寝ていなかったんだ」
このエピソードについては、ポールも『The Athletic』で言及した過去がある。
「俺たちは家にいた。サバンナ(レブロンの妻)はすでに病院に行っていて、それから家に電話がかかってきて『破水したかもしれない』とか、そんなことを言われた。俺とレブロンはすぐさま車に乗り込んで、クリーブランド・クリニックに向かったんだ。俺たちは一晩中そこにいたね。俺とレブロン、それにランディ(・ミムズ)、マブ(マーベリック・カーター)、リッチ(・ポール)、レブロンのお母さんとみんなでね」
「俺たちはブライスが生まれてくるのをただ、ただ待ち続けた。彼は次の日、ファイナルのゲーム4を控えていたんだ。カードで遊んだり、ありとあらゆることをしたと思う。すごく難産で、俺たちは家に帰ったと記憶している。本当に時間がかかったんだ。大変な出来事だったよ」
また、番組中にポールのレイカーズ移籍に関する噂を問われたレブロンは、一度は笑って答えを濁した。しかし、司会もタンパリング(不正交渉)に触れると思い、切り口を変えて「もちろん、友人とはプレーしたいですよね。僕たちもそれを望んでいますし」と話題をオブラートに包むと、キングは「もちろん」と盟友との共演を望んだ。
NBAファイナル2021のゲーム5では、ポールの応援に駆けつけたレブロン。現在、サンズは窮地に立たされているが、レブロンは親友の大逆転を信じているに違いない。