創設47シーズン目となった今季、ユタ・ジャズはリーグトップの52勝20敗を残し、ウェスタン・カンファレンス第1シードでプレーオフに進出。メンフィス・グリズリーズとのファーストラウンドを4勝1敗で突破したものの、ロサンゼルス・クリッパーズの前にカンファレンス・セミファイナルで2勝4敗となり、姿を消した。
このチームにはドノバン・ミッチェル、ルディ・ゴベア、マイク・コンリーというオールスタートリオがおり、ジョー・イングルズ、ボーヤン・ボグダノビッチ、ロイス・オニール、ジョーダン・クラークソン、デリック・フェイバーズといった選手たちがその周囲を囲んでいる。
だが今季終了後、ジャズはコンリーが制限なしフリーエージェント(FA)となるにもかかわらず、来季の年俸総額はすでに1億3000万ドル(約143億円)を超えており、オールスターポイントガードと再契約できるほどのキャップスペースはないに等しい。
そもそも、来季も契約下にあるのは10選手のみで、チャンピオンシップ獲得を本気で狙うためには戦力補強も必須なだけに、現状では厳しいと言わざるをえない。
そのため、7月26日(現地時間25日)に『Bleacher Report』へ掲載された記事の中で、ジェイク・フィッシャー記者はリーグの情報筋から得たものとして、キャップスペースに空きを作るべく、ジャズはイングルズ、ボグダノビッチ、オニールのトレードは可能とし、ミッチェルとゴベアを中心により強力なチームを作ることにフォーカスしていると報道。
この3選手のうち、最も低リスクなのがイングルズだろう。ジャズ在籍7シーズン目を終えた男は、来季終了後に制限なしFAとなることから、獲得を希望するチームが出てくるかもしれない。
とはいえ、ジャズで先発と控えを問わずにユーティリティ・プレーヤーとしてプレーメイクもこなす選手だけに、このチームのコアメンバーを放出することはジャズとしても難しい決断となりそう。
それはボグダノビッチとオニールにも言えることで、レギュラーシーズンでリーグトップの戦績を残したチームがコアメンバーを放出するのは大きなリスクが伴うと言っていい。
はたして、ジャズはコンリーと再契約を結びつつ、来季もタイトルコンテンダーでいられるのか。今夏の動向に注目していきたい。