東京オリンピックでグループラウンド敗退から約2週間が経過し、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)は日本を離れ、再びアメリカへと渡っていた。
現在、ラスベガスでは全30チームが参戦して連日サマーリーグの試合が行なわれている。渡邊はラプターズのサマーリーグ ロースターに名を連ねているのだが、ここまでは試合に出場はしておらず、会場でチェックしているところだ。
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— Toronto Raptors (@Raptors) August 12, 2021
そんななか、8月13日(現地時間12日)に『The Athletic』へ渡邊のインタビューが公開された。渡邊や八村塁(ワシントン・ウィザーズ)を擁する日本代表は、グループラウンドでスペイン代表、スロベニア代表、アルゼンチン代表に全敗したことで、準々決勝へと駒を進めることはできなかったのだが、渡邊は「素晴らしいことでした。間違いなく一生に一度の経験となりました」と口にし、東京オリンピックをこのように振り返っていた。
「スペイン、アルゼンチン、スロベニアを相手に戦うのはタフでした。彼らには数多くの経験が備わっていました。僕らにとっては、今回が初めてのオリンピックでした。私はラプターズとは全く違う役割をこなしていました。ゴー・トゥ・ガイの1人であり、相手のベストプレーヤーをガードし、リバウンドも奪いに行き、すべてをやらなければなりませんでした。ただ、僕らがチームとしてオリンピックの期間に成長できたことは確かです」。
渡邊は大会平均35.5分17.7得点8.0リバウンド2.0アシスト1.7スティール1.0ブロックを残し、フリースロー試投数ではチームトップの平均4.7本と、攻防両面に渡って活躍。スペイン戦ではリッキー・ルビオ(現クリーブランド・キャバリアーズ)、スロベニア戦ではルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)相手にハーフコート付近からガードし、フル稼働していたことは記憶に新しい。
NBAキャリア4年目を迎える渡邊は「僕は絶対、この経験をラプターズへ持ち込みます。ラプターズへ戻ったら、自分の役割が減るかもしれないということは分かっています。それでも、僕はあの大会で得た経験を生かしていきます」と語っていた。
昨シーズンラプターズで本契約を勝ち取り、自信を増した26歳のフォワードには、是非ともオリンピックで得たことをプラスに捉えて今後のNBAキャリアに生かしてほしいところだ。