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3月25日(現地時間24日、日付は以下同)に『NBA.com』へ公開された最新版のMVP候補ランキングで、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードがトップの座を死守した。
2位には2シーズン連続でMVPに選ばれているニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、3位にはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)と、リーグを代表するビッグマンたちがトップ3に入った。
キャリア7年目の今シーズン。エンビードは61試合の出場でリーグベストの平均33.3得点に10.2リバウンド4.2アシスト1.1スティール1.7ブロック、フィールドゴール成功率54.5パーセントを残している。
過去2シーズンのMVP投票で、いずれもヨキッチに次ぐ2位に終わっていたカメルーン出身のビッグマンが、今シーズンに念願のMVPを獲得する可能性は十分あると言っていい。
もっとも、エンビード自身は27日に地元メディア『The Philadelphia Inquirer』へ公開された記事のなかで「プレーオフがすべてだ」と、現状について語っていた。
「MVPレースについて、俺は気にしちゃいない。俺が勝ち取れば、それはいいこと。もしそうでなくても、俺は構わない。それは俺がフォーカスしているところじゃないんだ」
エンビードがフォーカスしているのは、4月16日から幕を開けるプレーオフ。すでに6シーズン連続出場を決めているシクサーズは、過去5度のうちファーストラウンドを4度勝ち上がっているものの、カンファレンス・セミファイナルを突破できていない。
27日を終えた時点で、シクサーズはイースタン・カンファレンス3位の49勝25敗。4位のクリーブランド・キャバリアーズ(48勝28敗)に2.0ゲーム差をつけている一方で、2位のボストン・セルティックス(52勝23敗)とは2.5ゲーム、首位のミルウォーキー・バックス(53勝21敗)とは4.0ゲーム離れている。
「第1シード、第2シードになるのは難しいだろう。今は俺たちみんながプレーオフに向けて健康体であることに尽きる。また負けることになろうと俺には関係ない。試合をこなしていけばそうなるものだからさ」
エンビードはそう口にしており、ジェームズ・ハーデンやタイリース・マクシー、トバイアス・ハリス、PJ・タッカー、ディアンソニー・メルトンといったチームメートたちとともに健康体でポストシーズンを迎えることを重視していた。
ただ、シクサーズの次戦は28日のナゲッツ戦。エンビードとヨキッチによる“MVP候補”たちによる直接対決だけに、この試合でエンビードが爆発して勝利を手にすることとなれば、今シーズンのMVPレースに大きなインパクトを残すことになりそうだ。