W杯のアメリカ代表候補にヒートのバム・アデバヨが追加、カーメロ参加の可能性はなし

アデバヨ(左)が追加招集となった一方で、カーメロ(右)は不参加に[写真]=Getty Images

アデバヨは出場辞退の可能性が浮上しているハレルの代役候補?

 7月26日(現地時間25日)、「USAバスケットボール」は8月末に中国で行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)に向けたロースター候補17選手を発表した。

 グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズ)率いるアメリカ代表は、8月6日(同5日)からラスベガスでトレーニングキャンプをスタートし、ロースターを12名まで絞っていくこととなる。

 アメリカ代表候補に選出された17名(下記参照)のうち、モントレズ・ハレル(ロサンゼルス・クリッパーズ)は出場辞退の可能性が浮上しているため、28日(同27日)にリーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、マイアミ・ヒートのセンター、バム・アデバヨがトレーニングキャンプへ参加することを受け入れたという。

 208センチ115キロのアデバヨはキャリア2シーズン目の昨季、82試合(うち先発は28試合)にフル出場。平均23.3分8.9得点7.3リバウンド2.2アシストを記録し、ルーキーシーズンから着実に成長を遂げた22歳のビッグマンである。

ペイントエリアにおける球際で強さを見せるアデバヨ[写真]=Getty Images

豊富な代表経験を誇るも、スコアリングに特化したカーメロは構想外か

 その一方、アメリカ代表の主力として4度のオリンピック出場経験を持ち、直近3度の大会で金メダルを獲得しているカーメロ・アンソニー(現未所属)については、追加招集されることはないようだ。

 28日(同27日)、現地メディア『Stadium』のシャムズ・シャラニア記者によると、「USAバスケットボール」は追加招集として声をかける選手リストの中に、カーメロを加えることはないだろうと報じている。

 オールスター級の選手による出場辞退が相次ぎ、インパクトに欠けるロースターというのが現状ながら、着実に自らの役割を遂行するタイプの選手たちが顔をそろえており、スコアリングに特化したカーメロはフィットしないと見ているのだろう。

カーメロ(中央)はリオオリンピックで自身3個目の金メダルを獲得したものの、今年のW杯は欠場の見込みとなった[写真]=Getty Images

 アデバヨを加えたことで、現時点で18名となったアメリカ代表候補は以下のとおりとなっている。
※所属は現地時間7月24日現在、チーム名は略称、※は追加招集

■アメリカ代表ロースター候補
バム・アデバヨ(ヒート/センター)※
ハリソン・バーンズ(キングス/フォワード)
ジェイレン・ブラウン(セルティックス/ガード-フォワード)※
アンドレ・ドラモンド(ピストンズ/センター)
モントレズ・ハレル(クリッパーズ/センター-フォワード)※
カイル・クーズマ(レイカーズ/フォワード)
ブルック・ロペス(バックス/センター)
カイル・ラウリー(ラプターズ/ガード)
クリス・ミドルトン(バックス/フォワード-ガード)
ドノバン・ミッチェル(ジャズ/ガード)
メイソン・プラムリー(ナゲッツ/センター)※
ジュリアス・ランドル(ニックス/フォワード)※
マーカス・スマート(セルティックス/ガード)※
ジェイソン・テイタム(セルティックス/フォワード)
PJ・タッカー(ロケッツ/フォワード)
マイルズ・ターナー(ペイサーズ/センター-フォワード)
ケンバ・ウォーカー(セルティックス/ガード)
サディアス・ヤング(ブルズ/フォワード)※

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