カナダ代表戦でゲームハイの15リバウンドを奪った期待の若手ビッグマン
8月26日に行われたカナダ代表候補とのエキシビジョンゲームで、アメリカ代表は序盤からリードを保って84-68で完勝。
アメリカ代表ではジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)がベンチスタートながらチームトップの19得点、ケンバ・ウォーカー(セルティックス)が12得点5リバウンド2アシスト2ブロック、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)が12得点3リバウンド4アシスト2スティールを挙げて勝利に貢献した。
だが、FIBAランキング1位のアメリカ代表は、今月末から中国で行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)において、絶対的な優勝候補と評されているわけではない。
ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)擁するセルビア代表(同4位)やマルク・ガソル(トロント・ラプターズ)やリッキー・ルビオ(フェニックス・サンズ)が所属するスペイン代表(同2位)、ニコラ・バトゥーム(シャーロット・ホーネッツ)やルディ・ゴベア(ジャズ)が率いるフランス代表(同3位)、昨季のシーズンMVPヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)という絶対的なエースが君臨するギリシャ代表(同8位)など、多くの国が虎視眈々とW杯優勝を狙っている。
そんな中、ブラウンは『USA Basketball』へアメリカ代表のキープレーヤーとして、マイルズ・ターナー(インディアナ・ペイサーズ)を挙げていた。
「マイルズはこのチームにとって大きな存在になるだろうね。ディフェンス面では僕らのアンカーとして、オフェンス面ではすばらしいプットバックやリバウンドを見せてくれると思う。彼のアスレティック能力は、このトーナメントにおいて大きな違いをもたらすんじゃないかな」とブラウンが絶賛。
カナダ代表とのエキシビジョンゲームで、先発センターとして出場したターナーは、10得点2ブロックに加えていずれもゲームハイとなる5本のオフェンシブ・リバウンド、計15本のリバウンドをもぎ取り、アメリカ代表の勝利を大きく後押し。
W杯の出場国には210センチを超えるビッグマンが多数いる中、フォワードのように機敏な動きでコート上を駆け回ることができるターナーは貴重な存在となる可能性を秘めている。
「僕らには彼の力が必要だ。彼には多くの部分で頼ることになるだろうね。僕らは彼がリバウンドを奪えるように助けていかなきゃいけないだろうし、いくつかイージーショットをモノにするためにコート上で見つけ出さなきゃいけないと思ってる。ただ、W杯の中で彼は大きな存在になるはずさ」とブラウンは言う。
今夏はリーグ史上屈指のポストプレーヤー、ケビン・マクヘイル(元セルティックス)とのワークアウトを行い、ポストムーブを学んだというターナー。W杯で攻防両面において大暴れを見せることができれば、アメリカ代表の大会3連覇が現実のものとなるかもしれない。