2021.03.16
8月26日、アメリカ代表チームはオーストラリアのシドニーで、カナダ代表とのエキシビジョンゲームに臨み、一度もリードを許すことなく84-68で勝利を収めた。
今月末から始まる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)に向けたエキシビジョンゲームのラストを完勝で飾り、本大会へ向けて大きな一歩を踏み出したと言っていいだろう。
チームトップの19得点をマークしたジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)は「僕らはまだまだ成長できる。このグループに限界なんてないんだ」と明かし、万全を期してW杯を迎えることを強調していた。
アメリカ代表はオーストラリア遠征でオーストラリアと2試合、カナダと1試合の計3試合を戦い、2勝1敗でフィニッシュ。最初の2試合における会場となったマーベル・スタジアム(メルボルン)では両試合とも5万人超え、カナダ戦の会場となったクードス・バンク・アリーナ(シドニー)では1万5,000人以上の観客が集まり、バスケットボールを大いに楽しんだ。
Brook Lopez is now the KING of Sydney, Australia.
Sorry @rolopez42, the people have spoken.
🇦🇺👑 pic.twitter.com/Lv1akRa1mC
— Milwaukee Bucks (@Bucks) August 26, 2019
そしてカナダ代表戦の第4クォーター。残り約5分で勝敗はほぼ決まっていた場面で、会場からは「We Want Lopez!」「Lopez!」とロペスに対する大歓声が沸き起こった。現地の実況や解説者もこの“ロペスコール”の理由を見いだせない中、カメラがロペスを映し出し、手を振るだけで会場のボルテージは増すばかり。
これには試合への集中力を保持して最後まで戦おうとしたグレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズHC)も降参したのか、試合終盤にロペスをコートへ送り出すことに。
カナダ代表の選手がフリースローを放つ際、ロペスへ“MVPコール”が巻き起こるなどオーストラリアのファンから大人気だったロペスは試合後「ポップ(ポポヴィッチHCの愛称)は(観客のコールに対して)ちょっと戦おうとしていたんだけど、結局は黙って従ったのさ」と笑みを見せた。
一昨年から、オーストラリアとニュージーランドのチームが所属するプロバスケットボールリーグNBLはプレシーズン期間にアメリカへと渡り、NBAチームと対戦しているのだが、ロペスは今後NBAチームがオーストラリアでゲームをすることを提案。
「この勢いを保っていくことは重要なこと。試合後のロッカールームで、僕らはそのことについて話していたんだ」と『ESPN』へコメントしている。そしてこう続けた。
「僕らはそこで『おぉ、バスケットボールはここで本当に大きなものになるチャンスを得たんだなぁ』って感じで話してたんだ。この10年間で、本当に大きな成長を遂げたと思った。(オーストラリアには)すばらしいタレントがたくさんいるからね。だからNBAはプレシーズン、レギュラーシーズンのどちらでもいいから、ここへ行って試合を行う時が来たんだと思う。ここには何かスペシャルなものがあるよ」。
NBAはグローバルゲームズとして中国やメキシコ、フランスやイギリスでプレシーズンやレギュラーシーズンの試合を行っており、今年10月には約16年ぶりにジャパンゲームズも復活。さいたまスーパーアリーナでトロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツのプレシーズンゲームが2試合行われることとなる。
現在はオーストラリア出身のNBA選手も増えてきており、2016年夏のリオデジャネイロオリンピックでは4位、FIBAランキング11位と、世界屈指のバスケットボール強豪国となっているだけに、近いうちにロペスの提案が実行に移される日が来るのではないだろうか。
バスケットボールも
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