2020.06.30
先日、ニューオーリンズ・ペリカンズとの大型トレードで、ロサンゼルス・レイカーズはリーグ最高級のビッグマン、アンソニー・デイビスを獲得することに成功。
レイカーズは今夏、レブロン・ジェームズとデイビスを中心に、2013年を最後に遠ざかっているプレーオフ出場を目指し、フリーエージェント(FA)選手獲得を狙っている。ペリカンズとのトレードで、ロンゾ・ボールを放出し、ラジョン・ロンドも今夏制限なしFAになるため、レイカーズはバックコートを強化することがマスト。
複数の現地メディアによると、ターゲットとなっているのはオールスターガードのケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)。レブロンはクリーブランド・キャバリアーズ在籍時にチームメートだったカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)に対してアグレッシブに勧誘しているというが、現状ではブルックリン・ネッツが一歩リードしているという傾向にある。
今夏のFA市場には、ダレン・コリソン(インディアナ・ペイサーズ)やロンドといったベテランがおり、オクラホマシティ・サンダーはバックアップのデニス・シュルーダーをトレード候補に挙げているため、レイカーズがどの選手を獲得するのかは興味深い。
さらに、レイカーズはビッグマンの補強も急務となる。来季も契約下にある選手はレブロン、デイビス、カイル・クーズマ、モリッツ・ヴァグナー、イーザック・ボンガの5人しかおらず、センターをプレーできるのはデイビスとヴァグナーのみ。
バックコートにオールスター級のビッグネームを獲得したいと同時に、レイカーズとしてはフロントコートにも先発級のビッグマンを獲得しておきたい。そこで獲得候補に挙がっているのが、ブルック・ロペス(ミルウォーキー・バックス)とディアンドレ・ジョーダン(ニューヨーク・ニックス)、ニコラ・ブーチェビッチ(オーランド・マジック)だと『ESPN』が報じている。
同メディアのブライアン・ウィンドホースト記者は、レイカーズがブーチェビッチにも関心を示しているものの、「(レイカーズは)ロペスについて嗅ぎまわっていると思う。あのチームはペリメーターの選手を必要としており、そこでキャップスペースにあるサラリーを使わなければならない。私はディアンドレ・ジョーダンの獲得も視野に入れていると見ている。彼はLAに戻りたがっているし、比較的、安価で済むかもしれないからだ」と語っていた。
今季オールスターに初選出されたブーチェビッチは、マジックがなんとしてでも再契約しようと躍起になっており、高額契約になることは確実。そのため、効果的に3ポイントを決めることができ、レブロンとデイビスにスペースを与えることが期待できるロペス、リバウンドとディフェンス面で頼りになるジョーダンをロースターに加えることができれば、ペリメーターでプレーする大物選手に高額サラリーを支払うことができるという。
もっとも、バックスにとって、ロペスとの再契約はクリス・ミドルトン(制限なしFA)に次ぐ今夏の最優先事項。ジョーダンに関しては不透明だが、ロペス獲得のためには大金が必要になりそうな傾向にあるため、レイカーズが獲得できるかは微妙なところ。
はたして、レイカーズはレブロンとデイビスによる“超強力タッグ”を前面に押し出し、安価で実績のあるベテランを獲得できるのか。注目していきたい。
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